第1日目:マスター オブ デス

あれから10年。虚無界から奇跡の帰還を果たしカースンが街に戻ってきた。しかし、すでに前線からは退いていたために、後続の指導を行うことを考える。また、虚無界で精神にダメージを負った料理のおじさんは「神の国を作ってやる」などと意味不明なことを口走る「怒れる預言者」へと変わり果てていた。この世界は常に新たなビルダーを生み出し続ける。そして、カースンは本人の意志に関係なく否応なしにビルドの戦いに巻き込まれてゆくことになるのだった。

「7日で覚えるビルド検定」AoM版 本体926円+税

カースン・ネイピア著
第一日:スキル
第二日:星座
第三日:装備
第四日:コンポーネント
第五日:属性変換・スキル変化
第六日:敵
第七日:レベリングガイド

最初に装備スタイルについて解説しておく。

両手近接武器型:
「ソルジャー」メインを基本としてサブはどれでも良いが、レベリング時は物理だけでは火力が出ないのでサブクラスの属性をうまく使ったほうが良い。なお、「シャーマン」も両手武器用スキルが充実しているが作成難易度は高めになる。スキルでは「ソルジャー」の「フォースウェーブ」が強化され、両手型といえば「フォースウェーブ」と言って良い存在になった。なお、このスキルは攻撃速度でなく詠唱速度を参照するので注意すること。

2刀型:
「ナイトブレイド」と組み合わせるのが基本だが、ディフェンスに難があるのでサブは新クラスが良く「インクィジター」は「インクィジター シール」、「ネクロマンサー」はヘルス変換が使えることで共に相性が良い。とにかく攻撃速度とヘルス変換を確保するのが最低限必要。また、「ナイトブレイド」以外において、武器についた属性変換を100%近くまで上げることを目的として必然的に2刀型になるケースも有り、この場合は武器攻撃は全く使わないこともある。

盾持ち型:
以前ほど優位性は無くなったが、盾スキルを持つ「ソルジャー」クラスであれば相変わらずディフェンス面でのアドバンテージがある。また、盾用の星座を使うのであればクラスに関係なく有用。ただし「ナイトブレイド」メインの場合だけはマッチした装備もなく選択するメリットが低い。

遠隔銃型:
クラスとしては「デモリッショニスト」、「インクィジター」が向いているがディフェンス的に苦しいスタイルなので、まず最初にディフェンスをどうするかを考えておく必要がある。基本的には近接武器とさほど違いはなく2丁拳銃は2刀、両手銃は両手近接武器の射程距離が長くなったものと考えて良いだろう。このため攻撃速度、クリティカルダメージにヘルス変換による回復が重要になる。

オフハンド型:
オフハンドは火力強化というよりは、スキル強化やスキル変化を目的として選択する場合が多いが、オフハンドのセット装備をフルセットで使う場合は避けられない。また、エナジー再生、詠唱速度、スキルクールダウン短縮がついているものが多いので、そこが必要なら選択肢としてありえる。ただし、ディフェンス面ではかなり不利なので、防御能力(DA)や装甲を意識して上げるか、攻撃能力(OA)低下、ダメージ減少のデバフなど、何らかの対策をしておかないと打撃系の敵相手にボコボコにされるので覚悟しておこう。


次に代表的なビルドのスタイルを挙げておこう。

シールドカデンツ型:
「ソルジャー」クラスで盾持ち+「オーバーガード」を使ったディフェンスに、攻撃は「カデンツ」「デッドリー モメンタム」を中心としたスタイルで、サブはどれを選んだとしても一定の火力とディフェンスが見込めるので安定して戦え、初心者にもおすすめできる。ただ、以前は定番のスタイルだったが、今となっては若干懐かしのスタイルになった感がある。

BWC型:(ブラックウォーター カクテル型)
「デモリッショニスト」の「ブラックウォーター カクテル」の攻撃能力低下を中心として「フラッシュバン」「ブラスト シールド」や装備のデバフ効果を組み合わせてディフェンスを組み立てるスタイル。「コマンドー」「ソーサラー」が有名だが受けるダメージを格段に低くすることが出来ヘルスをコントロールしやすい。これも以前は定番だったものの、現在においてはややマイナーなスタイルになった感がある。

ペット型:
ペットメインの場合は大抵「オカルティスト」、「シャーマン」、「ネクロマンサー」のどれかと組み合わせることになるが「カンジュラー」か「カバリスト」が基本。また、星座ではTire3を「瀕死の神」「モグドロゲン ザ ウルフ」のどちらかを取る形が一般的。ペットの数が多いと単体の敵に対しては、攻撃が集中する分高い殲滅速度が出る反面、強めの敵が複数いたりボス戦で雑魚を召喚してくる場面などは、ペットにうまく指示を出さないと火力が分散して時間がかかりがち。また、本体は弱いので殴られないように工夫しながら戦う必要があるなど、かなり特殊なビルドではある。

CDR型:(クールダウン短縮型)
スタイルとしては、ディフェンス用スキルのリチャージ時間を短縮させ回転率を上げることでディフェンスを確保するケース。星座の「イオンの砂時計」と「アルカニスト」の「エレオクテスの鏡」、「ネクロマンサー」の「マーク オブ トーメント」などのリチャージ時間を短縮するパターンが代表的。この場合は長時間ダメージをほぼ無効化出来るので、ディフェンスが厳しい2刀型やオフハンドでも戦えるのがメリットで、特に「スペルブレイカー」「スペルバインダー」で良く使われる。

WPS型:(武器攻撃パッシブスキル型)
武器攻撃用のパッシブスキルをメインに使うタイプをこう呼ぶが、「ナイトブレイド」や「インクィジター」の最上段のスキルが代表的。2刀型の場合「ナイトブレイド」のパッシブ(特に「エクセキューション」がキーになる)に通常攻撃置き換えの「ファイア ストライク」「サヴィジリィ」、コンポーネントの「ベロナスのかけら」などを組み合わせるケースが多い。遠隔銃の場合は「インクィジター」のパッシブスキルと、上記の通常攻撃置き換え(「ブリムストン」がキーになる)に加えて星座「ヒドラ」などを加える形がある。いずれにしても非常に火力に優れるスタイル。

設置物型:
「デモリッショニスト」の「モータートラップ」、「シャーマン」の「ウインドデビル」「ストームトーテム」、「ナイトブレイド」の「ブレイドスピリット」や「インクィジター」の「ハガラッドのルーン」「カラスターのルーン」のような設置型のスキルをメインにするスタイル。AoMで強化され、どれも実用レベルになったが、逃げ撃ちしながら戦う場合はDoTを強化するとより効果的。

ライフ吸収・ヘルス変換型:
ヘルス変換を持つスキル、星座、装備などを使ったディフェンスをメインにしたスタイルで、ダメージを受けても瞬時に回復するので安定して戦えるが、攻撃しないと回復ができないので行動を妨害される攻撃(気絶、凍結、攻撃減速など)に弱いことには注意が必要。特に生命力属性と手数があるとヘルス変換に有利で「ウィッチハンター」「カンジュラー」「リーパー」辺りの2刀型に向いているが、最近は魔法攻撃にも武器参照が付いたものが増えて来たため、ほとんどのビルドにおいて、何らかの形で組み込むことが必要となった感がある。

DA型:
今年初めに中華コミュニティから防御能力を5980まで積んだ出血ウォーダーが、この時期絶望的な難易度となっていたグラディエーターの170を余裕でクリアしているのを見た時、誰もが驚いた。以前から一定のところまで防御能力を上げると、敵の攻撃の命中率が下がり、ほとんど当たらなくなることが知られていたが、あまりにも高すぎるクルーシブルの難易度への対策として登場したこのスタイルは、耐性や装甲から、ヘルス回復までも不要にすることから、ビルドの幅を大きく広げ「ストーワート」などのAffixの付いた装備が人気を博したが、結局の所、なんでも高DAで解決したり、ただでさえ強いビルドがさらに強くなる、などが問題になり大幅な修正を受ける事態となった。


戦闘スタイルとしては、以前は盾持ちの近接型が有利であったがAoM以降では武器スタイル自体(盾持ち、両手武器、銃、2刀など)はさほど関係は無くなった。基本は足を止めて近接で打ち合うという形で落ち着いた感があるが、オフハンドだけはディフェンス面で不利なので、ある程度知識がないとゲーム後半で苦戦することになるだろう。



スキルについて:
各クラスで多くのスキルがあるが、よく使われるスキルと使われないスキルの差は意外に大きいので良くわからないときは、人気のスキルだけ選んでおくようにすればビルド自体も大ハズレは少ないだろう。ということで、クラス別に独断でスキルを斬ってみる。

ソルジャー:
シールドカデンツの時代は終演を迎え、盾の利用も減った。それでも新クラスの「タクティシャン」、「デスナイト」と、最強レベルのクラスを排出しているところが「ソルジャー」の底力を感じる。「カデンツ」の利用が減っても大幅に強化された「フォースウェイブ」がしっかり穴を埋めるという、常勝クラスの層の厚さを感じる。

「フォースウェイブ」ツリー
AoMでスキル変化を持つ装備が増え一躍メジャースキルへと昇進。特に序盤にかけては「カデンツ」を使うより有利で、両手武器で「トレマー」を取るのはオススメ。また、最終的に盾持ちにする場合でもレベリング時は両手というのもあり。Maxまでポイントを振っておけば火力も十分で、射程距離も長く、ディフェンス力もある、と非常に使い勝手が良い。

「カデンツ」+「デッドリー モメンタム」
利用頻度は減ったものの、代表的な通常攻撃置き換えスキルであることに違いはない。火力的には「デッドリー モメンタム」の方が効果があるのでしっかり上げたいが、物理属性は耐性低下の面で不利なので、属性変換も考えて、「デッドリー モメンタム」中心で「カデンツ」は控えめにしてスキルポイントは他に回すというのもありだろう。

*自己メモ的に追記しておくと、最近バトルメイジを改良して分かりましたが、「デッドリー モメンタム」のバフがかかったところで「フォースウェーブ」を撃つとバフが乗って「フォースウェーブ」の威力もかなり上がります。このため「カデンツ」「フォースウェーブ」「ブレイドアーク」を同時に使うというのも悪くないでしょう。

「フィールド コマンド」+「スクワッド タクティクス」
強化バフとして優秀で、次にどれに振るか迷うくらいなら、とりあえずこれに振っておけば間違いないしで、どんなクラスであろうとある程度は振っておきたい。また「スクワッド タクティクス」は詠唱速度が追加されたことでキャスター系の場合でも意味のあるスキルとなった。

その他:
「オーバーガード」は以前は絶対的なディフェンスを誇るスキルだったが、「インクィジター」の台頭と共に盾の利用頻度が減り、目にする機会が減った。
「ブリッツ」はこのスキルのような突っ込み型スキルは移動用に最低でも1振りで取るのがセオリーだがオフハンド側の武器参照があり、盾持ちならダメージがさらに加わる。この場合は是非強化したい。
「ウォー クライ」+「ブレイク モラル」は人やビルドによって評価が別れる。ディフェンスに問題がある場合には使ってみて判断しよう。
「メンヒルの意志」は保険だ。とりあえず数ポイントは振っておけ。
「ファイティング スピリット」は優秀だが大抵これにつぎ込めるほどポイントは余ってない。


デモリッショニスト:
インクィジターの追加で「ブリムストン」が見事に復活したが、かわりに「フラッシュバン」「ブラックウォーター カクテル」の利用が減った感がある。しかし、だれもが利用を減らしたかったのは「テルミット マイン」の方だったのは間違いないだろう。火炎以外では、カオス属性の「パイロマンサー」もややマイナーな存在ながら非常に高火力で楽しめると、なかなか盛況ではあるが、以前人気だった「コマンドー」「ソーサラー」は低迷と世代交代が進んでいる。

「ファイア ストライク」
カデンツに押されていたが「インクィジター」の追加で遠隔銃の利用が増えたこともあり息を吹き返した。特に「インクィジター」の遠隔用パッシブスキルと「ブリムストン」の組み合わせは最高レベルの火力を叩き出す。

「ヴィンディクティヴ フレイム」+「フレイム タッチ」
2つのスキルにつながりはないが、片方上げるならこっちも上げろ的な親子関係。火炎属性を使うならこれを上げなくてどうするとも言える必須スキルで、オーラ系は影響範囲が広くペットにまで及ぶので非常に効いてくる。このため、AoMにおいても変わらず重要性の高いスキル。

・「テルミット マイン」
相変わらず使いにくいが、耐性低下が強力過ぎてやはり使わざるを得ないだろう。さらに面倒だが「ペットの攻撃」で手動で燃やした方が火力的には有利なので、火力が足りてない場合はサボらずに点火するように。

「モーター トラップ」
AoMのスキル変化でテコ入れされて、まさかの実用レベルどころか、優秀な高火力スキルとも言える存在にまでなった。ただ火力を出すためには、専用の装備を集めて召喚数を増やす必要があるので、依然としてマニアックなスキルであることには変わりない。

その他:
「フラッシュバン」+「シーリング ライト」
「フラッシュバン」は全スキルを通じても優秀なスキルで最低1振り確定だが、敵の攻撃力が増したAoMでは若干心持たなくなったので、他のスキルとも組み合わせる必要がある。
・「ブラックウォーター カクテル」ツリー
こちらもAoMでは利用頻度が下がった感じだが、「ブラックウォーター カクテル」の攻撃能力低下と燃焼ダメージは魅力なので、これだけでも強化する価値あり。
「ブラスト シールド」はとりあえず「数ポイント程度振っておけ」系だが、過信は禁物。他の防御手段も併用するように。


オカルティスト:
毒酸、生命力、カオスと、AoMではどれもパッとしない属性ながら、サブとして使う分には以前と全く優秀さが変わらないというのは流石としか言いようがない。そして改めて「オカルティスト」を含むクラスを見てみると、「ウォーロック」以外は、どれもが一線級の地位を確保しているということに驚きを感じる。ということで、縁の下の力持ち的なクラスと言える。

「ドリーグの血」+「アスペクト オブ ザ ガーディアン」
「ドリーグの血」は全スキル中随一の効果を持つスキル、たとえ毒酸型でなくても通常はMax推奨。「アスペクト オブ ザ ガーディアン」は一見あまり重要そうに見えないが、物理耐性はクルーシブルで効いてくるのと、ある程度上げておけば毒酸耐性は0でもOKになるので耐性確保が楽になる。

「カース オブ フレイルティー」+「ヴァルネラビリティ」
相変わらず最強クラスのスキル、ということでビルドによってポイント数は変わるが「カース オブ フレイルティー」が5~Max。「ヴァルネラビリティ」は0かMaxだろう。なお、星座発動スキルとしても非常に優秀で使いやすい。

「ポゼッション」は毒酸、カオス、生命属性を使うならほぼ必須。ダメージ吸収にカオス耐性もついて便利この上ない。
「ソレイルのウィッチファイア」は武器近接型なら攻撃速度は命なので可能な限りあげたい所。
「シジル オブ コンサンプション」、「ドゥーム ボルト」、「第二儀式の生命属性型スキルはポイントを振れば結構強いし星座も含めるとヘルス変換の効果が非常に高くなる。是非一度は使ってほしい。


ナイトブレイド:
AoMで更に冷気属性が強化されたことで、冷気系の「ナイトブレイド」も更に強くなって、その筋では泣く子も黙る強ビルドとして幅を利かせているが、一方で冷気以外の属性はパッとしない。他には「ファンタズマル ブレイズ」が実用レベルになったことが嬉しいが、あまりにエナジーが厳しすぎてアイテムスキルの「チルスパイクス」やレリック「ニダラの大感染」のブーメランナイフで我慢したくなる。全体としては悪くないが花形クラスの「ブレイドマスター」に元気が無いため今ひとつ活気が出てない感じ。

「デュアル ブレイズ」ツリー
とにかく「エクセキューション」が全てとも言えるくらい桁違いの火力なので最優先。大抵はビルドに合わせてツリー内の数個を選んで強化する形になると思うがそれぞれ特徴がはっきりしているのでよく使ってみてから判断したい。また、「カデンツ」、「ファイアストライク」、「サヴィジリィ」など他の通常攻撃置き換えスタイルと併用するのが重要となる。

「ベール オブ シャドウ」+「ナイツ チル」
これも必須スキル「ベール オブ シャドウ」はどんなビルドで使っても無駄になることはない。「ナイツ チル」「ヴァルネラビリティ」と双璧をなす強力な耐性低下スキル。殆どの場合でMaxだろう。

「ニューマチック バースト」ツリー
これを取らないのはありえないので通常はMax推奨。派生スキルはビルドにもよるが「シャドウ ダンス」は優秀。使うならしっかりポイントを振ろう。

「ファンタズマル ブレイズ」ツリー
AoMのスキル変化で、砲弾数を増やすと強烈な火力になり実用レベルになった。ただ相変わらずエナジー消費が激しいので設計段階から属性と「フレネティック スロウ」のありなしを含めて、よく考えてからビルドを組まないと、ガス欠で性能が発揮できなくなるので注意しよう。

「シャドウ ストライク」「ブリッツ」に比べ移動速度が少し速い。同様に1振り確定だが派生スキルは属性に合わせて選択が必要で、特化させると非常に高いダメージを出す。
「ブレイド スピリット」は非常に強力だがマスタリー50なのでビルドによっては使えない場合があるのが残念。
「ブレイド バリア」は1振り確定。とりあえず取っておけ。


アルカニスト:
イーサー属性自体が非常に強くなったことで、それなりの重要性は確保しているものの、クラス自体は相変わらず地味で、今どきまともな耐性低下を持つスキルが無いのはやはり痛い。クラスを見ても新クラスの「メイジハンター」「スペルバインダー」以外はことごとく、敗退している感じで、どうしても下位争いに終始するのは避けられないだろう。

「デヴァステイション」
「アルカニスト」の代名詞。とりあえずこれにある程度振っておけば火力はOKともいえるが、いくつか難点もある。ボスなどは動かないようにしないと当てにくいのでディフェンス強化や無敵と併用するなど工夫が必要。また、オフハンド装備時でしか使えない。

「メイヴェンの スフィア オブ プロテクション」
使うことで若干火力が下がるがダメージ吸収は非常に効果が高い。パッチで物理属性でのマイナス要因がなくなったので使えるビルドの幅が広がった。「コンバージョン」はクルーシブルにおける耐性確保とエナジー確保が苦しいビルドにはありがたい。

「ナリフィケイション」
デバフ解除とエレメンタル属性攻撃の防御という2つの効果を持つ。最初のうちは効果がわかりにくいが、難易度が高い場面でこそ効果を発揮し、場合によっては生死を分ける。また、エレメンタル防御は特に高難易度のクルーシブルで非常に効果がある。ともかく、このスキルを正しく使えるようになったら初心者卒業と言って良いだろう。

「エレオクテスの鏡」は1振り確定。ただアルカニストメインでない場合それ以上振るメリットは少ない。「イナー フォーカス」は魔法属性のキャスター型なら無条件でMaxにするしかない。「オレクスラの フラッシュ フリーズ」は序盤は強力だがボスクラスには効かないのでレベルに応じて調整しよう。「エレメンタル バランス」のクリティカルダメージアップはどんなビルドでも有効なので強化して損はない。


シャーマン:
AoMと同時に全面的に強化が入ったところに、出血・雷の両手型がブレイクして、最高の開幕ダッシュを迎えたかに見えたが、共に弱体化を受けて、以後完全に沈黙状態。セット装備もことごとく空振りに終わっているところに、お家芸のペットビルドも「カバリスト」に押されていて戦況は良くない状況だったが、V1.0.6.0パッチの強化で両手武器型がまさかの復活。さらにトロザンドルイドやペットビルドも強くなって、今やインクィジターに次ぐ強クラスにまで躍進した感じがする。

「ブルート フォース」ツリー
V1.0.6.0パッチで強化されお釣りが来るほど強くなった。特に「ブルート フォース」は両手型なら必ず強化しておこう。また「サヴィジリィ」のような通常攻撃スキルを使う場合は後続のツリーも非常に強力なのでしっかりポイントを振っておきたい。

「ウェンディゴ トーテム」
ヘルス回復の手段として殆どの場合で取ることになるだろう。固定なのであまり動き回れなくなるが張り付き中心の近接型にはベストマッチする。特に「インクィジター シール」と相性がよく組み合わせると非常に強力なディフェンスになる。

「デヴァウリング スウォーム」
耐性低下スキルの中でもかなり強力なスキル。生命、出血の属性を使うなら真っ先に強化するべき。また、星座発動スキルとしても優秀。とはいえ、生命力属性はヘルス回復力があるためか、火力控えめなところに見た目も地味なのも響いて利用が少ない。

「サヴィジリィ」+「テナシティ オブ ザ ボア」
相変わらずメジャーになりきれていない状況が続いているが、「ナイトブレイド」の2刀型と組み合わせるケースでは、雷→冷気変換も可能になったこともあり、非常に使える。また、意外と重要なのが「テナシティ オブ ザ ボア」のOA/DA、ヘルス回復バフで、非常に効果が高い。

「ウィンド デビル」は序盤は非常に強く雷属性でなくても使うことで随分戦闘が楽になるになる。「モグドロゲンズ パクト」ツリーはペット類にも効果があることを頭に入れておこう。「プライマル ストライク」は範囲攻撃力に優れて、特に序盤では最強レベルの強さなのでレベリング時に使うと楽に進められる。また遠隔武器との相性も良いので両手銃を使ってみたい場合もおすすめ。「ストーム トーテム」もスキル変化などで強化すると非常に火力が出るので、設置物や感電DoTをメインに使う場合はフル強化しよう。


インクィジター:
さすが新たに追加されたクラスだけあり、どのスキルも強力で、あえて挙げるならチャネリング系の「イグナファーの炎」「ホーン オブ ガンダール」が使う機会が少ないと思うくらいで他はどれも優秀。特に「インクィジター シール」が強力でエリートクリアまでは、これがあればディフェンス面の心配はいらない。全体的には遠隔銃向けのスキルを持つのと、エレメンタル属性に優れる。特にパッチで「懲戒のオーラ」が強化されて以降は最強クラスの名を欲しいままにしている。

「インクィジター シール」
すでに「オーバーガード」超えた感のある強力なディフェンススキルで、盾持ち以外ならほぼポイントMax必須だろう。ただし、位置固定で範囲内にいないと効果がないため移動が制限されるのが難点。このため近接の張り付きスタイルでは問題ないが遠隔攻撃型や逃げ撃ちスタイルでは使いにくい。また、「アルケイン エンパワーメント」も強化するとダメージソースとして馬鹿に出来ない火力なので忘れないように。

「デッドリー エイム」
クリティカル時発動ではあるがビルドによっては発動率は全く気にならない。とにかく火力を強化する上でクリティカルダメージと攻撃能力を上げることは非常に重要で、それが20%以上あげられるのは大きい。ほとんどのビルドにおいてMax必須だろう。

「ワード オブ リニューアル」ツリー
ヘルス回復に防御能力、移動速度、各種耐性と盛りだくさんでビルドに関係なく有用な効果が揃っているが、アクティブスキルなので定期的にかけ直す必要があるのが難点なのと「ヴィガー」は「アルカニスト」の「コンバーション」のように気絶や減速がないのでビルドによっては微妙。あとは同様の回復スキルを持つ「オカルティスト」「ナイトブレイド」と組み合わせた場合は操作が非常に面倒になるのが難点。

このクラスはどのスキルも優秀で使えないスキルは無いが、エレメンタル属性の高いフラットダメージが付いている物が多いので有効に使いたい。「ハガラッドのルーン」「カラスターのルーン」の2つのルーンは設置型ではあるがデバフ効果もついていてメイン火力として使えるくらい強力。この場合は「アーティファクト ハンドリング」も上げておこう。「ワード オブ ペイン」「エルゴロスのストーム ボックス」も強化するとDoTのように継続的にダメージを与える上に星座発動スキルとしても優秀で使い勝手に優れる。2つのオーラもどちらも優秀だが火力重視で「懲戒のオーラ 」ディフェンス重視で「信念のオーラ」で必要に応じて使い分けられて調整しやすい。なお銃持ちなら各種パッシブスキルは必ず強化しよう。


ネクロマンサー:
こちらも同様にどのスキルも強い。火力では「スペクトラル バインディング」ツリーが非常に強力でこれだけ強化すればノーマルは楽勝。大きくはペットを使うケースとイーサー・生命を使うケースの2パターンになると思われるが、AoMでイーサー属性はかなり強化されたため、イーサーメインであればどんなビルドでも充分な火力が見込める。また多くのスキルにヘルス変換が付いていて近接武器型のビルドとの相性も良い。

「スペクトラル バインディング」+「スペクトラル ラース」
「スペクトラル バインディング」のOA・ヘルスの強化具合も素晴らしいが、加えて「スペクトラル ラース」による同一属性での耐性低下+実ダメージが、これだけで成立してしまうのはちょっと反則気味で恐ろしく強力。序盤から終盤まで火力の柱になる優秀なスキル。

「ラヴェナス アース」ツリー
設置型で属性は生命力とDoTの毒のダメージで、生命力減衰と酸は無い所に注意が必要だが、砲弾が多段ヒットするのでメインとしても使えるくらいの火力を持つ。さらにダメージ減少が超強力な「ディケイ」、耐性低下の「ファウル イラプション」と必要なものが揃っていて使い勝手が良く、また星座発動スキルとしても優秀といたれりつくせり。

「ボーン ハーベスト」ツリー
射程距離の長い遠隔攻撃のスキルとしては珍しく高い武器参照率を持つのが特徴で、ネクロマンサーが得意とするヘルス変換が乗ることと、近接攻撃主体のクラスでも使いやすく遠隔攻撃や雑魚処理の手段として有用。

それ以外では、「サイフォン ソウルズ」はヘルス変換付きの攻撃スキルだが、敵が多いとヘルス回復量も増えるので本編のAct6やクルーシブルなどで有用。「マーク オブ トーメント」は数ポイントでは微妙だが10ポイント振って5秒間ダメージ吸収50%くらいなら十分使える。「イル オーメン」は珍しい物理ダメージ減少を持ち星座発動スキルとしても優秀だが、恐怖は近接型ビルドにとっては逆に戦いにくい場合もある。他にはペット用スキルが充実していてペット専用ビルドでは主力となるスキルを持つ。

かなり独断で書いたものの、専用属性では当然上に書いてないスキルがメインになることもある。あくまで使用頻度が高いスキルということ。


では、恒例の使えないスキルについても書いてみよう。


ソルジャー:
「マーコヴィアンのアドバンテッジ」、「ゾルハンのテクニック」
ソルジャーの武器攻撃用パッシブスキルだが、スキル変化を持つ装備が多数追加されたものの「フォースウェイブ」人気の煽りを食って、逆にさらなる使用頻度低下を招いてしまった感がある。

デモリッショニスト:
「スタン ジャックス」、「グレネイド」、「キャニスターボム」
AoMになっても相変わらず使われることのない趣味スキルの代表的存在。以前は「モータートラップ」も仲間だったがAoMで無事卒業した。

オカルティスト:
「ブラック デス」
デスメタルバンドかと思うような凄い名前だが「なんのスキルだっけ?」と誰も答えられないくらいに知名度が低く、「ウェイスティング」までは取っても、これにポイントを振っているところは見たことがないという幻の珍獣的スキル。

ナイトブレイド:
「ブレイド トラップ」
全クラスを通じてトップレベルの使えないスキルで、触れてはいけない禁断のスキル。しかし、これを書いている2018年5月現在、近日公開されるパッチV1.0.6.0で、ついにこれを強化するセット装備が追加される見込みになった。しかし、このスキルをよく知っている人間であれば、その程度で生まれ変われるはずがないことは十分理解できているだろう。

アルカニスト:
「マニフェステイション」
派生スキルというのは、そもそも特定の場面でないと使えないものが多いが、その特定の場面においても使えないスキルがこれで、上級者でさえもこのスキルの効果を正確に理解できていない場合も多い。ただ、知らなくても全く影響がないので事なきを得ている。

シャーマン:
「ブルート フォース」ツリー
AoMで確かに強化はされた。しかし、これらのスキルを使ったビルドは出てこない。これだけ言えば十分だろう。(注:V1.0.6.0で更に強化され、ようやく実用レベルになったのか? というところだが、フォーラムでは発動の仕方がおかしいなどの報告もありまだ予断を許さない。なんとなく性能以前に動作をシンプルにしたほうが良いのでは、という感じもする。 すかさずV1.0.6.1で修正されました。(・_・;))

インクィジター
「イグナファーの炎」ツリー
「アルブレヒトの イーサー レイ」でチャネリングはダメだと分かっていたはずだがそれでも追加されてしまった懲りない系スキル。同様に強化することで驚異的なDPSの数値を叩き出すが、それだけ見たらさっさと他のスキルに変えて良いだろう。

ネクロマンサー
「リープ スピリット」
ペットスキルではあるが、まず、今までにない使い勝手で、戸惑うこと間違い無し。強化すれば火力は必ずしも悪いわけでもなく、ペットなのに連射できるところが面白いが、エナジー消費も飛躍的に上がるという性能以前に発想についていけないという珍スキル。


最後にマスタリーレベルをどこまで上げるかについて、
初心者にお勧めしておきたいのは、どちらかのクラスをメインと決めてそっちを50、サブを32か40にしておくのが無難だと思います。32以下だと属性値が厳しくなって足りなくなり装備できないアイテムが多く出てくる可能性があります。上級者であれば装備や星座などで充分調整可能ですが初心者だと躓きかねない部分だと思います。ただAoMでは属性値を振り直せるポーションが追加されたことで余り気にせずにポイントを振ることが出来るようになりました。

火炎・イーサー型ウォーロックのアルカニスト側スキル画面
AoMでLV上限が100まで上がりこれぐらいポイントを振ることが出来るようになりました。装備でのアルカニスト全スキルは+5なので6ポイントのスキルは実際には1ポイントしか振っていない状態で、片方のクラスに偏っていて使うスキルが多い場合は全スキル+1が多いとかなり有利になります。またセット装備はフルセットで使うと特定のスキルがかなり強化されるのでどちらを重視するかよく考えましょう。


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