第9話:ディフェンスとは

前回までのGrimDawnTownは!
クルーシブルの登場により全てのビルドは軌道修正を余儀なくされることになった。とその時、ビルドの常識を変える驚愕のビルドが発表されカースンは衝撃を受けるのだった。

シールドカデンツは瞬く間にスタンダードなビルドとなり、至る所ウィッチブレイドが溢れ、さらに「ウォーボーン アーマーセット」を使ったり出血を使ったパターン、サブを別のクラスに替えたパターンなど派生ビルドを次々に生み出して行きました。

この頃になると、グラディエーターをクリアできることがビルド作成の指標ともなって来ますが、それまで強いとされていた両手武器型、2刀型はディフェンスを大きく見直す必要性に迫られました。特にグラディエーター終盤の大量の敵やファビウス・メイデンに対する耐性の確保、耐性低下の攻撃への対処やヘルス回復の確保は重要な課題となり、ヘルス変換・吸収を持つ装備やスキル、耐性低下への対処として「ナリフィケイション」、星座「水の番人ウロ」、物理耐性の付いた装備などの価値が上がりました。

このような中で、色々と考えていく内に次のビルドの方針が固まってきました。
・グラディエーターを戦えるビルドを作る。
 ただしシールドカデンツは使わずに他の方法でディフェンスを構築する。
・戦闘スタイルは近接だけではなく遠隔型の攻撃方法も使えるようにする。
(はっきり行って贅沢です。こんなのが簡単にできれば誰も苦労はしません。)

まあ、難しいのは当然として、まずは可能性を探っていきます。近接型でないとなるとエレメンタルか?、カオス・生命か?、毒酸か?というところですが毒酸はスキルが少ない割に装備、アイテムスキルを使うことで火力が出しやすくアルカニストの「デヴァステイション」と違い盾を持たせても特にデメリットがなさそうというところで毒酸型を採用。早速、すでに実験用キャラとなっている前回ウルトス装備にしたカンジュラーを今度は毒酸装備に変更してスキルも変えていきます。カンジュラーは人気のないクラスではないのでここで遂に方針を曲げることになりますが、毒酸型のカンジュラーは見たとこがなかったので良しとしましょう。(ペットビルドはマスタリー50/50なのでいろいろ試しやすいのですが、それにしてもカンジュラーのビルドはさらに出血・生命型などもあり驚異的な幅の広さです。)

グラディエーターを戦うという時点でディフェンシブなビルドになるのは前提ですが、「オーバーガード」無しでどうやって強固なディフェンスを作るかとなると、もうヘルス再生とヘルス変換を徹底的に強化するしかないと思いました。シャーマンはスキルでヘルス再生が上げられるのと「ウェンディゴトーテム」もあり、更に生命属性が強化できるのでヘルス変換も使えるということで、これは行けそうな感じがしてきました。実際に試してみると、バフが入るとヘルス再生が1500くらいまで上がり、なんとイーサー地帯のダメージ床を歩いても瞬時にヘルスが回復するという凄さで感動ものです。ヘルス回復というのは、武器ダメージだけでなく耐性低下の攻撃も含めてカバーしてくれるのでDAや物理耐性を上げるよりも広い範囲に効果があるのが良いところです。もう一つ気がついたのは、ヘルス再生目的で採用した「テナシティ オブ ザ ボア」ですが、かなり攻撃力もUPすることに気が付きました。前にシャーマン単体で使ったときはそれほど印象に残っていませんでしたが、ドリーグの血と合わさることでより効果が出ているのだと思います。これは嬉しい誤算です。

損益分岐点で採算の見込みも立ったということでサクッとキャラ作成を開始します。毒酸型オカルティストもコンポーネントの「ドリーグの標章」があれば序盤は楽勝なのでレベリングは容易に進みます。最後に「ドリーグの覆いセット」に物理耐性確保用の盾「シージブレイカー」を装備、星座は定番の「生命の樹」を取って大枠完成です。さっそくグラディエーターで実験開始。すばらしいことに近接張り付きで中盤あたりまで来ても、とにかくヘルスが充分持ちます。さらにドリーグセットとスキル、装備のバフが重なることであまり攻撃スキルにポイントを振っていない割に火力が出ています。更に「フォーカスト ゲイズ」を取っているので厳しいときは引き撃ちしながら戦うことも可能です。

しかし、若干課題もありました。流石にグラディエーターも終盤に入るとディフェンスも完璧とはいえずヘルス再生だけではカバーできないこと、「テナシティ オブ ザ ボア」を発動させ続けるためには殴り続ける必要が有ること、「ウェンディゴトーテム」も場所が固定なので動き辛くなるということです。色々実験した所、クルーシブルにおいては敵の数が多いのでヘルス再生よりはヘルス変換・吸収のほうが回復量としては上になること(これはエナジー再生でも同じでエナジー吸収のほうが回復量は上になります。)同じ理由で近接で戦うなら物理耐性は重要ということを感じました。

ある程度出来たところでwikiに掲載しましたが、一旦ヘルス再生中心だったところを星座を「メンヒルのオベリスク」に変えるなど更にディフェンスを強化するとともに生命属性の「シジル オブ コンサンプション」を加えて完全に近接型へとシフトしました。試しにグラディエーターで戦ってみた所、設備・祝福なしにもかかわらず終盤でもディフェンスは安定しており見通しが立ちました。若干火力が足りない感じですが、さらにシジルを強化して「ドゥーム ボルト」も加えた所まずまずの火力になりました。ただし、スキルが増えたことで左手の操作量が増えたことと、遠隔スタイルで戦いにくくなったりとディフェンス強化の代償として失ったものもありました。

そして、ふと気が付きましたがこのビルドはいろいろな要素を使って強固なディフェンスを作るという意味でディフェンスの重要性が高いクルーシブルを目指すにあたって良い例ではないかと思い、ウォーロックに続いて詳しいレベリングを書き足すことにしました。(またしても同じビルドで新キャラを作ります…)ただ、このビルドの場合、資産0からでも育成可能とは言え、全くの初心者でいきなりディフェンスの仕組みなどの理解は難しいだろうということと、最終的な火力はアイテムスキルの力が大きく途中はどうしても火力不足になるため、「資産0でも可」という表現にしました。比較的集めやすい装備だけでも工夫すれば強いディフェンスは作れるということで、育成時にディフェンスの問題が出てきた際に参考になればという感じで書いてみました。

ともかく、遠隔スタイルの部分に関しては弱くなってしまったものの当初の構想に近い形でなんとかビルドが完成しました。ディフェンスビルドというのは、どうしても戦闘は地味になりがちですが、死んだら終わりのクルーシブルやローグライクダンジョンをクリアするためには、どこかで通らないといけない道のような気がします。特にローグライクダンジョンのMIのトレハンなどは50回位通わないと出なかったりするので、毎回確実に勝てるだけの力のあるビルドでないと安心して行くことが出来ません。(シャー'ズルのMIはエピック以上を持っている場合、武器の色が違うので見ただけで判断がつくのですが、色が違うのを見た後で死んだりすると再起不能になりそうです。(・_・;))

それ以外では、このビルドではレア装備を使った装備構成が初めて登場します。クルーシブル以降から出始めた新しい装備構成のスタイルと言えると思いますが、ここで人気クラスは使わないというのに変わる、新たな方針を立てることにしました。

簡単には出ないようなAffixの付いたレアアイテムや簡単には作れないようなステータスのアイテムは装備例には使わない。

(仮にストーンハイドやオブ キングスなどのAffixが付いたものを持っていたとしても簡単には集められないと思うし、さらにそれが必須となると、とても作れないと思われそうなので、今後も含めてせいぜい耐性が幾つか付いた程度のものしか使わないことにしました。まあ、こういうAffixが付いた装備があればこういうことが出来るという例などであれば全く問題ないとは思いますが、また熟達の記章も+5というのを実は一つだけ持っていますが、どう見ても無理だと思うので。まあ、Affixとかまでこだわるような上級者なら、自分で自由に変更するだろうということで。)

さて、ここで果たせなかった遠隔スタイルについては、このあと形を変えて実現されることになります。

オーバーガードを使わずに同等のディフェンスを作るということでそれなりに価値のあるビルドになったと思います。
スキル・星座などを見ると無駄な部分が少なく効率の良い組み合わせになっていると思います。
このビルド作成ではレベリングも含め普段あまり使わない派閥装備やディフェンス専用の装備をたくさん使う事になりました。

*wikiにGrimDawnToolsのリンクを載せた後で、肩の装備に増強剤がついてないのを発見! ステータスが上のものに交換した時に付け忘れたようです。いや~耐性が足りているので全く気が付きませんでした。ハハハ。(いつかビルド連盟から破門にされそうです。(・_・;) )




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