第5話:学べ、そして進め

前回までのGrimDawnTownは!
ビルドは時間をかけて自然にその姿を変えていく。時は進み、パッチ変更や他のビルドの影響を受けウォーロックは火力特化の道を進んでいった。

時間を戻して、当時火炎・イーサー型ウォーロック作成と並行する形でwikiに載っているビルド例を見て幾つか作っているので少し振り返って見てみましょう。

その前に、ビルド例など見てそのままそっくりに作るような場合、すでに作ってあるキャラを変更して作ったり、レベリングを強力なレジェンダリーアイテムを使用して楽に上げたりした場合など、出来上がったビルドが今ひとつ強くないと感じることがあります。これは、時間をかけて使い込んでないのでスキルや星座や装備の効果などをよく理解しきれてなくて使いこなすことが出来ないことや、そのビルドに合わせた最適な攻撃方法で戦えていなかったりしていることが原因だったりします。そういう意味では慣れてないうちは面倒でもじっくり育てたほうが、あとあとビルドを作ったり弄ったりする時の知識として生きてくるのではないかと思います。

・カンジュラーペットビルド
ハクスラではお約束です。このゲームでは報復ビルドと並んで特殊なビルドですが仲間がたくさんいるのはやはり楽しいものです。ペットの好き嫌い?(というか敵との相性)なのか通常のポスやヒーローなどには強いもののラスボスのログホリアンなど多数の敵を召喚する相手に対しては、ペットにうまく指示をしないと火力が分散してしまい、いつまでたっても倒せない状況になりがちです。また、本体は弱いのであまり速く攻撃やデバフなど行ってしまうと敵が本体に向かってきて逃げながらお尻にくっついた敵をペットがさらに追っかけるという、なんとも恥ずかしい構図が展開されてしまいます。

このため、本体は後ろギリギリにいて、ペットを先行させ攻撃を始めた後に本体のデバフや遠隔攻撃を始める、という感じの操作をすると安定します。ということで他のビルドでは殆ど使わない「ペットの攻撃」という標準で用意されたスキルを使うのは必須となります。その他、アルティメット以降の難易度になるとセット装備は必要不可欠になるので自由度は少なめで大きなアレンジは難しく、そういう意味でも特殊なビルドと言えると思います。

・両手武器型コマンドー
他に使ったことのないクラスということで、ソルジャー+デモリッショニストのコマンドーも作ってみました。しかし、これはアルカニストに比べると範囲攻撃力がなくて育成がとても厳しい感じです。もともとディフェンス重視で作ってあるビルドなので致し方ないのですが、もう少し火力よりにしないとレベリングで心が折れそうな気もします。ということで、装甲などはどう見ても過剰に思えるので、途中から多少火力寄りにアレンジして育てました。

ここで非常にためになったのは「大司法官の防具セット」の優秀さ。装甲、耐性、ヘルスなどに加え2点でもセット効果が優秀なので最適なクラスでなくても使えてしまいます。このセットは初期に火炎・イーサー型ウォーロックでも使いましたが、この後このビルドの火力部分を大幅に強化した形として登場するバトルメイジにおいてフルセットで使うことになります。

・ストームハート2刀型サバター
GrimDawnのビルドを語る上で外せないのが名ビルドクリエーターjajaja氏が作成したこの対ファビウス用ビルド、ストームハート2刀型サバターです。2016年の夏頃までは設計図を高確率でドロップするネメシスをトレハンするというのが重要でした。そのネメシスの中でもっとも遭遇しやすい相手ということもありファビウスをいかに速く倒せるか、ということで特化したビルドが作られました。当時そのファビウスを10秒台で倒せるというのはまさに衝撃でした。とにかくウォーロックでファビウスに苦労していたので、火力もそうですがディフェンスとかどうなっているのか興味があり作ってみることにしました。

で、どうかというとポイントとなるのは対人間へのダメージUPの増強剤が武器に使用されており、これはファビウス、アイアン・メイデンには非常に効果があります。また、ナイトブレイドは同様の効果を持っているスキルもあるので有利です。あと雷メインで「ストームハート」の威力はもちろんですが、「ブリムストン」でこれ程火力が上がるというのが驚きでした。(たしか当時のブリムストンは今より威力が高かったと思います。)

そしてさらに意外なのが星座はかなりディフェンス重視の配置になっています。やはり、まずしっかりしたディフェンスは基本で、そこからどれだけ火力を上げていけるかが勝負ということだと感じました。

実際に使ってみると、とにかく「フラッシュバン」の優秀さを感じます。たった1ポイントでディフェンスが段違いに楽になるので、火力の強さと合わせて特にこの時期のデモリッショニストを含むクラスはどれも強かったと思います。とにかく、この「フラッシュバン」でデバフ(混乱や防御能力低下など)が大事だというのは非常に参考になりました。これを受けてウォーロックに「テリファイング ゲイズ」「ウェイスティング」を取り入れることになりました。

ということで画期的なビルドでしたが、DLCクルーシブルの導入とネメシスのドロップが変更されたこと、スキルの弱体化などもあり、それ以降サバター自体、ビルド例を見る機会がめっきり少なくなってしまいました。

なお、このビルドの後継作として後にファビウスを何と8秒で倒すというデスマークウィッチハンターが登場しますが、トレハンの方向性がクルーシブルに移行したこともあり、サバター程は話題にはならなかった感じでした。


ストームハート2刀サバターとファビウスの一時代を築いた組み合わせ。今でも火力は十分通用します。
また、ストームハートは専用クエストがありますが2本手に入れるためには2キャラ必要ということで発表当時はなんとも贅沢な装備のビルドと思ったものです。



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