2022年2月13日日曜日

Mod:Reign of Terror

 前回の予告通り、何故かここに来ての特集記事ですが、😅 今回はMod「Reign of Terror」を取り上げてみたいと思います。→ リンク  

このModは簡単に言うとGrimDawnのシステムを使って作ったDiablo1&2で、この手のModというのはマップやクエストはGrimDawnと違いは無く、クラスやアイテムなどを変化させたものが多いのですが、このModに関してはマップやクエストなども含めて極力Diabloに似せた形で作り込まれている上に、ムービーやサウンドなどはオリジナルのDiabloの物をそのまま使っているので、GrimDawnぽさはなく完全に別ゲー感の強いModです。

実は初期の頃からある古いModで、最近中華ビルドでプレイしている動画を見て、まだ動くのか~みたいに驚きましたが、現役バリバリみたいで、試しにやってみたら結構面白かったのでこの機会に一通りのことを書いておきたいと思います。

ローディング画面ですが、かっこよい専用の物が用意されています。

まず、はインストールから。上のリンクの記事内にある「ダウンロード」の場所に3つのファイルがあるので、全てを落としますがトータルで11GBの巨大Modなので一応ディスクの空き容量には注意してください。

1:[RoT v0.6.1.5 (standalone version)]
2:[RoT v0.7.0.0 (update)]
3:[RoT v0.7.1.0 (update)]

追記:(2/17)更新が入りましたので3のファイルは [RoT v0.7.2.0]に変わりました。

解凍したフォルダを1-2-3の順番でフォルダ丸ごと上書きして、GrimDawnのModフォルダに放り込むだけです。あと、日本語ファイルは無いので言語は英語にする必要がありますが、特にDiablo2をやったことのある人ならクエストは分かっていると思うし、スキル名などは逆に日本語訳だと分からなかったりすると思うので全く問題はないでしょう。どちらかというと、GrimDawnのコンポーネント名などの方が英語になれてないと戸惑う感じだと思います。

Diablo2との違いをいくつか挙げてみると、

・デュアルクラスが可能:(Diablo2とGrimDawnで自由な組み合わせが出来ます。)
・スキルの内容も極力似せてありますが、GrimDawnのシステムなので違う形でのツリー状になっているし、スキルの効果や動作も若干の違いがあります。
・ベルトのスロットはありません。
・スタミナもありません。
・耐性は75%が上限値で、それ以上は超過分になります。
・システム上同じに再現できない部分がいくつかあり、クエストのクリア方法や移動の仕方など、いくつか作法が違う部分があります。

今回使用したキャラのスキル画面ですが、「シジル オブ コンサンプション」「ブラディ ポックス」などいくつかのスキルはポイント数の上限が引き上げられています。(GrimDawnだと12ポイントですが、ここでは20ポイントまで振れます。)

星座の画面ですが、祈祷ポイントは最大99。星座スキルもいくつかレベル上限が上がっている物があり、画面の「蝙蝠」「ツインファング」の最大レベルは40になっています。


それから、Diablo2の傭兵についてはかなり違いがあります。
・店で購入しますが、メダルの増強剤としてアイテムスキルで召還する形です。
・ペットアイコンが出るので、おそらくペットボーナス型ではないかと思います。
・傭兵の装備は変更できません。おそらくレベルも上がらないと思います。

ということで、種類で使い分けするよりはドンドン新しい物に変えていった方が良さそうなのですが、お金が掛かるので序盤はあまり気軽にメダルは変えられない感じです。あと、ペットビルドだと有効利用できそうにも思えるところですが、それ以外は全てハイブリッド型みたいな形で戦うことになります。特に近接型の傭兵はヘイトを取ってくれるのでキャスター型にはうれしいですが、やはり火力的には今一つな感じがしました。

それから、表記的に一部GrimDawnとは違う分があり、属性値の体格、狡猾性、精神力はStrength、Dexterity、Intelligenceに変わっています。あと、属性ではイーサーはMagic、種族でクトーニックはDemonという名前になっているので注意です。また、Diabloと合わせるために装備はマジック品が青色、レア品が黄色と全く違うので結構違和感がありますが、さらにエピック品はゴールドなのですが黄色と見分けにくいです。

あと、GrimInternalsは使用できますが、手元の環境ではゲーム中に設定画面を開くと必ずクラッシュするのでテレポートなど一部の機能は使えないかもしれません。また、GDStashは倉庫やキャラのデータは普通に読み込めますが、そのままだとDiabloクラスが表示されないため少なくとも設定でMod選択してデーターベースの読み込み直しが必要でしょう。

Act1のマップを開いたところですが、まさにDiablo2そっくりです。ポータルの上にあるドクロマークは鏡で、イリュージョン変更が出来る場所です。あと、GrimDawnでのクラフトや発明家の設備は鍛冶屋の場所に揃っています。また、ACT2への移動は画面左に移っている荷馬車をクリックすることで出来るようになりますが、その後はワールドマップでどのActへも瞬時に移動できるので使うのは最初の一回だけかもしれません。😅

こちらはAct2の町の画面ですが、よくここまで作ったな、と言う感じで海に浮かぶ船までしっかり作ってあるのが凄いです。基本的にクエストが絡む場所はDiablo2とほぼ同じに作ってありますが、道中のマップに関しては完全にオリジナルな部分も多く、結構立体的で複雑なものが多く隠しエリアなどもあってなかなか新鮮です。

ワールドマップの代わりにウェイポイントリストがでますが、進行的にはDiabllo2のAct1~Act5の後にDiablo1がAct6として追加されている形なので結構ボリュームがあり、これを3週するのは大変そうです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

では、早速プレイボールですが、Diablo2のネクロマンサー(Classic Necromancer)でスタートしてみました。スタミナが無いので移動が楽なのと、倉庫が広いので装備を拾いきれないことも無く、インベントリ自体も序盤のクエストクリアでドンドン解放されるのでかなり余裕があります。(しかも倉庫の開放費用はタダ同然。)あとはマップの表示などもこちらの方が見やすい感じです。レベルの上がり方もDiablo2に近いのでGrimDawnと比べると遅めの展開ですがAct1クリアで大体LV20くらいになるので、まあ、それほど差は無いのかもしれません。

ただ、GrimDawnのレベリングと比べるとかなり進め方が違ってきて、まず、マップや敵が全く違うのでMI品を頼りにすることが出来ませんが、まあ、Diabloクラスと差が出すぎるので仕方ないところでしょうか。あと、クラフトは最初から使えますが、コンポーネントの作成に必要なイーサークリスタルは店で買うしか無いので序盤は拾った物しか使えなく、ディフェンス面は薄くなります。

ポータルはDiablo2とは少し違い、戻った町の中にポータルは出ず、ウェイポイントでポータルを出した地域の位置に青いポータルのマークが出るので、ここをクリックすると元の場所に戻れるという形になります。これも、おそらく最初はわかりにくいと思うので注意でしょう。

傭兵は2番目のクエストクリアでアイテムが一個もらえますが、変更する場合はNPCから増強剤としてお金で買うことになります。ただ、お金の少ない序盤はメダルを頻繁に変える余裕は無いのでよく考えてから使った方が良いです。

傭兵の種類を選択しますが、Act2だと能力によって金額にも差がありました。

買うとこのような傭兵のマークをした増強剤が手に入るので、メダルに貼ってからスロットに配置してペットとして召還します。またリチャージがかなり長いので直ぐ死ぬようなケースだと使いにくいです。

他には、Act1で「デッカード ケイン」救出のために5つの祠を順番にクリックする場面がありますが、Diablo2の場合は画像を見て順番を確認しますが、ここでは祠のマークと数字が書かれたクエストアイテムを5個もらえるので、その順番に祠をクリックするとクエストアイテムは無くなる、という仕組みになっています。

道中のオリジナルのマップですが、この部分はGrimDawnのAct2「山の背洞窟」の地形をそのまま利用している感じで、ところどころで似ている場所を発見できたりします。

それから、これもオリジナル要素ですが、道中のマップの数カ所にGrimDawnでいうところのネメシス級のボスが配置されており、ミニマップにはドクロマークで表示されます。ただ、ワンパンで即死するレベルのとても勝てそうに無い強さなので、おそらくクリア後のトレハン用という位置づけなのかもしれません。Act1でも3体ほど確認できましたが、結構入り組んでいる場所にいるのでこちらから近寄らなければ突然襲われたりすることは無いです。


プレイの方は、クラシック・ネクロマンサーの後にサブでオカルティストを取ってペットの数でゴリ押しする戦法で進んでいたのですが、Act1のボス「Andariel」はペットではほとんどダメージが与えられない上に、毒の範囲攻撃で一瞬で溶けるので全く勝ち目が無い感じでした。ただ、LV20位だとあまりスキルポイント数が無いので、ペットの耐性を上げようとするとペットが弱くなるし、ペット自体を強化しても耐性がないと直ぐに溶けるしで完全に積み状態にハマりました。

ということで、スキルの振り直しですが、いくつかのレアMI品は普通にドロップするし、マップ上にいる商人も売ってたりするのですが、「ブラッドスウォーン セプター」が2個ほど出たので、「シジル オブ コンサンプション」だけに全振りのカオス・シジル型にしてみたところ、流石に資産0最強のシングルマスタリー・オカルティストは強く余裕で勝てました。😅

全体的にはGrimDawnよりは特にヒーローやボスは強めに感じますが、今のGrimDawnは初期の頃に比べるとかなり難易度が下がっているので、初期と比べればそれほど差は無いのかもしれません。ただ、レベルの上がり方は遅めで、特に序盤はスキルポイントも少ないし、祈祷ポイントも貯まるのが遅いので、あまり余裕は無くかなり考えて最適に振っていかないと詰まりやすいかもしれません。

ということで、GrimDawnの場合は、メインのスキルをサッと強化したら、あとは排他スキルまで一気に取りに行く感じでも平気ですが、こちらは、排他スキルがほしいときは、まずは、直ぐに取れるスキルの方を強化しておいてから、ポイント数が貯まったところでスキルを振り直して一気に取る、みたいな方法にしないと苦しい感じがします。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

Act2は「ホラドリムのキューブ」もなかなか苦労を感じさせる作りですが、入手した後にインベントリから地面に落とすと見た目がキューブの鍛冶屋が出現するという形になっており、キューブで作成可能なレシピが並んでいるので一覧から選んでクラフトします。

*アイテムの説明では右クリックで鍛冶屋が出現するようにも思えますが、右クリックは反応しないので毎回地面に捨てて鍛冶屋を出すという方法でやってます。

キューブの上に鍛冶屋のマークが出ているのが分かると思います。また、キューブ本体は別に地面に落ちているので必ず毎回回収しておく必要があります。


このように、クエストアイテムもレシピを選んでから作成します。

進行的には宮殿に入った辺りから遠隔攻撃してくる相手がやっかいになってきますが、特にこのゲームは遠隔攻撃が痛い敵が多いのと、逃げたりして向かってこない敵も居るので「シジル オブ コンサンプション」だけだとちょっと戦いにくい場面があります。ということで、他にもスキルを取っていきますが、「ブラディ ポックス」「ドゥーム ボルト」はエナジー消費が高くなるので、ネクロ側の死体爆破「Corpse Explosion」を使うことにしました。ただ、よく見ると死体がなくても爆破しているようでDiablo2とは若干動作が違う感じもしますが、デバフの「Amplify Damage」や「Dim Vision」も併用しておきたかったので、合わせて使いやすいスキルだと思います。ということで、近接タイプであればヒーローやボスでも余裕だけど遠隔攻撃の雑魚に苦労するというような展開になってきました。😅

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

Act3は、やたら蜘蛛タイプのドクロボスが多い感じですが一匹がんばって倒してみてもたいした物が出なかったのでこれ以降はパスすることに決めました。😅 とにかく、最初なのである程度マップの隅々まで回っているのですが、結構な時間が掛かるしマップも敵もあまり代わり映えがしないのでダルい感じはしてきます。あと、当然一回倒した敵はセッションリセットすると再度出現するので、中途半端なところでゲームを止めると再度敵を倒し直す必要が出てきて、特にこのModはそのようなケースが多いので止め時が難しく、最低限でもウェイポイントを開放するところまでやってから止めないと、次回もう一回やり直すか、大量の敵を無視してど真ん中を突っ走るかしないといけなくなります。

Act3に居たドクロボスはなんとか倒せそうだったの頑張ってみましたが、ネメシスというよりラヴァジャーレベルの堅さで、しかも最後の10%くらいはパッシブスキルの回復が入るようで、土俵際のせめぎ合いというか腕相撲みたいな感じでした。😅 で、10分ほどかかってなんとか倒しましたがアイテムはゴミしか出なく、ノーマルだとあまり戦う価値は無いのかもしれません。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

Act4とAct5では、とにかく遠隔攻撃してくる雑魚が危なく油断していると即死もあり得るので気が抜けません。😅 Act4のラスボス「Diablo」は、捕縛を使ってくるので本体のディフェンス力が低いと苦労する可能性がありますが、Act4の傭兵を先にぶつければ結構ヘイトを稼いでくれるので、少し離れた位置から足下にシジルを置いて、後はブレスを避けていれば楽に倒せました。Act5はほとんど以前にプレイした時の記憶がありませんでしたが、単調なマップがひたすら続くので結構なダルさを感じます。ラスボスの「Baal」も正面からまともに攻撃を受けるとヤバいですが、周りをグルグル回りながら足下にシジルを置いておけば、ほぼノーダメージで倒せる感じで余裕でイケました。

個人的にこのゲームで最も苦戦したのがこの「Strom Caster」という敵でホーミングしてくる溶岩の攻撃がヤバく、1匹なら大したことはないのですが3,4匹分まとめて受けると即死もあり得る上に、かなり長い時間追いかけてくるので非常にやっかいです。

「Baal」は画面の冷気の波に当たると凍結してボコられるので、近接型の場合は凍結耐性が低いと苦戦しそうです。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

Act6をクリアするとDiablo1の町「Tristram」に移動します。こちらもマップはDiablo1そのものといった感じですが、敵はスケルトンやゾンビなどの単純な相手ばかりなのでAct5に比べると難易度が下がった感じもします。また、Diablo1自体はクラスが3つしかない単純なゲームなので、ゲームバランス的な部分でも全く比較できない感じで、当時は扉の前にファイアーウォールを設置しながら戦うなど工夫が必要でしたが、そのような必要性は全くない感じだし、マップもランダムじゃ無いのでオリジナルの良さでもあった緊張感みたいなものは無いです。

一応、Act6のフロア2までやったところでレベルが52ですが、祈祷ポイントは28ポイントと少なめな感じ。さらに、レアのコンポーネントはほとんど出なく「ソレイルのシンボル」も設計図すら入手出来なかったので、カオス属性的には耐性低下を稼ぐ手段が乏しい感じで、初回の場合はやはりマスタリーで耐性低下が使える属性で進めた方が良い感じがしました。

Diablo1と言えば「Butcher」ですが、久しぶりに名セリフが聞けました。😅

最後に総評としては、まさにDiablo2そのものと言って良い感じですが、倉庫の広さやオートピックアップなど、オリジナルのDiablo2の不満な点が全て解消されているので非常にプレイしやすいです。あとは、GrimDawnのクラスでDiablo2が出来るという所もなかなか面白いところだし、いつもと違うマップでプレイ出来るのは新鮮です。

ただし、スキル変化の付いた装備は、特定の敵が落とす訳で無く入手出来る物が偏っていたりと、GrimDawnで一番面白い要素が減少しているのが残念な感じなのと、敵の種類の少なさ、マップの単調さ、クエストの少なさなどが目について、Modがどうかというより、やはりDiablo2自体が今となっては古すぎるということなのかもしれません。

ということで、よくここまで作ったな~という感動物の大型Modで、これはコミュニティで人を集めて作ればGrimDawn1.5位の物は作れそうな予感もして期待を抱かせる感じだし、オンライン要素が不要なら「ディアブロ II リザレクテッド」なんか買わなくてもこれで十分という気もしますが、😅 結果的には、バランスも含めてGrimDawnの出来の良さをあらためて思い知らされた形かな~という気もしました。

LV52時点での装備と集まったコンポーネントですが、倉庫はかなり広いのでここまでは1ページあれば必要な物は全て余裕で収まります。あと、コンポーネントや素材などで足りない物は店で買うしか無いですが、何故かコンポーネントは1個40,000~80,000位と異常に高いのでとても買えません。😅


0 件のコメント:

コメントを投稿