2020年3月29日日曜日

マーベラス・ミセス・メイゼル:イーサービルド対決

報復や「キャニスターボム」、あるいは「闇き者の賜物」セットなどを使ったビルドというのは、だれが作ってもそれなりに強いので、自作と言ってもあまり自慢にはならないわけで、やはり真価が試されるのはイマイチパッとしないクラスで、いかに強さを引き出すことができるのか、とも言えるのではないでしょうか。ということで、初心に帰って気合でチャレンジしてみたのが日wikiに載せたキャスター型のイーサーカバリストというわけですが、またしても同じタイミングでmad_lee氏から似たような構成のリチュアリストが出ました。ということで、今回は何故か自分が対決するハメになってしまったようです。(・_・;) → 動画リンク

タイトルはAmazonオリジナルの海外ドラマで、1950年代のニューヨークを舞台に、裕福な家庭の奥様が、突然何を思ったのかコメディアンとしてデビューするという破天荒なストーリーですが、嫌なことが続いてもめげずにいつも明るく前向きに生きる主人公を見ていると、とても気持ちが和みます。(・_・;) ということで、報復ウィッチブレイドは近いうちに死にそうだし、zantaiの弱体化攻撃が止むことはないでしょうが、めげずに前向きにビルドを作っていこう、というのが今回のビルドのテーマでしょうか。(・_・;)

------------------------------------------------------------------------------------------------------------
最初に、またしても報復ウィッチブレイドの続きですが、実はボツにしようかと思いましたが、他にネタもないので一応出しておきます。(・_・;)

前回の記事はzantaiに見つかってしまったので、空を見上げると、ハッキリ死兆星が見える感じですが、(・_・;) まあ、個人的にはあまりに強すぎるので弱体化は当然だと思うし、もう十分遊んだのでOKって感じです。ただちょっと気になるのは、zantaiのコメントの内容からすると、酸→物理変換のところに手が入る可能性があり、これだとウォーロードのほうがダメージが大きいような気がしますので、次のパッチはかなり要注意でしょう。(・_・;)

で、前回の報復ウィッチブレイドの記事のコメントにも出ていましたが、2H感電DoTヴィンディケイターでおなじみのcccsennn氏もほぼ同じような構成のビルドで、ラヴァジャーやキャラガドラを倒しています。また、他にも色々面白そうなビルドもあるので動画のリンクを貼っておきます。→ 動画一覧

*cccsennn氏はフォーラムでcccsennn2からアカウントを作り直したようで、戻ってきました。そして、V1.1.6.0パッチのコメントでは凄まじい長文を書き込んでいましたが、あまりに長すぎてとても読めませんでした。(・_・;) そして上の動画でも凄く細かくビルドの説明をしているみたいですが、中国語なので内容は全く不明です。(・_・;) 

この報復ウィッチブレイドに関しては、流石にまとめ方がうまい感じで、物理耐性と装甲を重視しつつ、防御能力や耐性もきっちり確保してあり完璧です。興味深いのは「メンヒルの意志」「ベテランシー」には振らずに「オーバーガード」フル強化で「マーコヴィアンのディフェンス」を取っているところでしょうか。これはメダルのスキル変化と合わせると、防御手段としてはこれが最も効率が良いということだと思います。

あと、星座で「盾の乙女」の代わりに「真面目な見張り」を取っていますが、これは「フィバード レイジ」を使うので防御能力確保のためという感じで、コンポーネントや増強剤の選択から考えると、攻撃・防御能力、装甲値などはこの辺りの数値に合わせるように意図的に調整している感じがあります。

GTリンク
「カウンターストライク」が26になっていないのは流石に間違いだと思いますが、これだけ装甲値を稼いでいるとかなり安定感が違う感じです。まあ、それでもスーパーボス相手だとヘルス50%以下からの凶暴化した攻撃が痛いので、そこは無理せずに適切にお薬を処方するみたいな考えです。で、動画を見た感じだと使っている薬品は下の画像の種類のようです。黄色枠はスロット割当ですが、効果時間の短い薬品でもこれだけ早く倒せるなら一回使うだけでOKというのがなんとも凄まじい限りです。



*cccsennn氏はいつも「心のラヴァジャー」なのが謎ですが、立ち位置も大事らしく移動スキル一発でピタリと足元に収まるように何度も練習しているっぽく、相当なマニアぶりが見て取れます。また、他の動画では改造ツールや計算式を使ってしっかり調整をしているようで、ステータスの数値の配分などが完璧に近い秘密はこのあたりにありそうです。

まあ、流石にこのビルドにも飽きてきた感はありますが、(・_・;) 一応比較のために同じ構成にして試してみると、 レア装備は、メダルは全く同じものがありました。またベルトもマジック部分の「オブ レディネス」が「オブ プロテクション」になっただけなのでほぼ同じと言って良いですが、変換率が低めだしステータスの厳選という意味でも少し差があるでしょう。

まず、「魂のラヴァジャー」はかなり余裕で張り付いたままでも十分勝てます。ただ、薬品なしだとエナジーが完全に持たない感じなので、シャッタードレルム用としては星座を少し組み直して「ウルカマの天秤」4ポイントを取りました。また、移動用で「ブリッツ」も1振りです。これでSR75-76を戦ってみましたが、安定度としては少し上がった感じですが、火力としてはさほどは変わらない感じで、クリア速度やGrimInternalsの統計情報での比較でも大差ないです。まあ、結果的にはディフェンスが上がった分良くなったとも言えますが、この構成だと「セスリスの指輪」に依存している部分が大きく、これなしだと殴ってこない相手への相性が大きくなる感じがします。また、やはり回復キャスターなどに対する「ブレイクモラル」のスキル妨害の効果はほとんど無く(大抵この手の敵はスキル妨害耐性を持っています。)「ブリッツ」のノックバックの方が詠唱妨害としては効果があります。ともかく、ビルドとしてもこれでトドメという感じでしょう。(・_・;)

cccsennn氏は以前雷報復のウォーダーを紹介して、その後も結構使っていたようですが、何故突然復活してきたのかは謎です。(・_・;) これ以外のビルドでは2H物理フォースウェーブのウォーロードが「クラーケン」を取っていないのが興味深い感じでしたが、たしかに他の星座が強化されたこともあり、今だと両手武器型でも「クラーケン」は取らないというのも十分ありだな~とか考えてしまって、結構参考になります。(・_・;)

------------------------------------------------------------------------------------------------------------


で、そのcccsennn氏は、上の動画の方でも詳しく説明しているようですが、フォーラムの方へも興味深い記事を出しているので触れておきましょう。→ リンク

内容としては、

1.物理ダメージは、装甲値によりダメージが軽減される。

2.ある属性から物理へ変換した場合、装甲値は計算されない。

3.RtA(報復ダメージを攻撃に追加)を含めて報復ダメージは、装甲値は計算されない。

1については、戦闘のメカニクスにも書いてあるので常識ですが、特に高難易度の相手だと物理ダメージが痛いので、装甲を上げると楽になるのはこのためですね。で、計算の順序としては物理耐性が先で、その後に装甲値で軽減されます。敵では「アイアン メイデン」が装甲値が高く、物理属性メインのビルドだと時間がかかりがちなタイプです。(あとは、「カイザン」の物理耐性50%、「ガラクロス」物理耐性70%みたいなのも物理泣かせです。(・_・;))

問題はここからで、先に3からいくと、これは実際に使ってみると分かりますが物理報復ビルドの場合「アイアン メイデン」を倒す速度が、通常の物理属性の場合と比較して完全に違うので、以前から報復独特の何らかの計算があるのではないかと思っていました。なので、個人的には納得がいきます。

そして、2ですが、これは個人的には初耳です。(・_・;) まあ、これが正しいのか以前に、だったらどこかで壊れビルドの一つくらい出てきそうな感じもしますが、コメントでmad_lee氏が、生命力→物理変換を使うデスナイトはそんなに強くない!と言っているように、実際これで強い物理メインのビルドというのは見たことがないです。(ただ、報復に関しては、ほぼすべてのダメージが装甲を無視するので、たしかに物理報復だからといって他の属性より不利な感じは全くしないです。)

では、実際に確かめてみるとしましょう。

いろいろ考えた末、テスト方法として良さそうなのが「サモン ガーディアン オブ エンピリオン」(以下GoE)の派生スキルで属性変換したあとも、再度変換できる特性を利用することで、比較ができそうです。また、GoEは「ドリーグの接穂」のあり・なしで下の画像のような初期ダメージになりますが、火炎と酸がDoTを含めて全く同じダメージ値なので、物理と生命力で比較するのが良い感じです。物理のほうが少しダメージが高いですが、これが装甲を加味した分ということかもしれません。ということで、ベルトの「剣闘士の殊勲」を使って生命力→物理変換して比べてみましょう。



セッティングとしては以下のような感じで、できるだけ不要な部分は外して最小限のダメージで比較してみます。
GrimDawnTools

では、試してみますが、30秒ほどカカシを殴らせたものを動画に撮って、一番ダメージの高い瞬間を撮ったのが下の画像ですが、上が「ドリーグの接穂」無しで、下があり です。
データ通り火炎と毒酸のダメージはほぼ同じですが、たしかに物理はかなり差が出ています。


まあ、グローバル変換した際には属性値のボーナスが乗るのでその作用も多少はあるとは思いますが、それを含めても「ドリーグの接穂」ありの方がかなりダメージが高いことから考えると、他の属性から物理変換した際には装甲は計算されないというのは、どうやら正しそうです。


では、この性質を使って強い物理ビルドが作れるのか?ということですが、実際は難しそうです。理由としては装備に関しては補正ダメージを稼がないと結局火力は落ちるので、物理補正付きでなおかつ別の属性のフラットダメージ付きというのが限定されてきます。また武器などに関しては、この装甲分などよりスキル変化での強化の付いた装備の方が強いので選択肢が少ないです。これはスキルや星座についても同じような感じで、基本的には補正ダメージを稼ぐために一般的な配置にせざるを得ないので、結局は+αとして、使う程度しか利用出来ない感じです。

試しに星座の「冬の精霊 アマトク」「フィーンド」をエレメンタル→物理変換して使ってみましたが、たしかに、これはなかなか良いダメージが出ます。ただ、ソルジャーやオースキーパーには星座発動に向いたスキルが無いので、一番物理が活かせそうなウォーロードだと使い勝手が悪く、これまた結構微妙な感じもあってなかなか難しそうです。

------------------------------------------------------------------------------------------------------------

では本題。自作のカバリスト方は日wikiに詳しく書いてあるのでサラッと流す程度にしておきますが、パッチでセプターの「ラース オブ アセンダント」に生命力→イーサー変換が付いたので、結構気に入っていたリープスピリット型のスペルバインダーを最新版に更新しようと弄っていたら、結果的にレア装備が増えてしまったので、もう少しどうにかならないかと考えた所、もしかしたら今ならカバリストの方が良いかな?と思ったので試してみたというのが経緯です。

で、作り終わるまで似たようなビルドは全く見ていなかったのですが、意外に日wikiには2つも同じような構成のビルドがあり、やはり同じような構成を考える人はいるな~としみじみ思いましたが、一応他にも探してみたらフォーラムにも1例、中華コミュニティにも1例ありました。ただ、どれもオフハンドに「神話級 嘘の古写本」を使っている例が無いのは結構意外です。

では、2つのビルドを並べてみます。

自作のカバリスト
GTリンク

mad_lee氏のリチュアリスト
GTリンク
構成としてはベストに近いと思いますが、星座でこれだけ攻撃能力を稼ぎに行ってもまだ3000に届かないという辺りが苦しさを感じさせます。(・_・;) また、前回のパッチで「腐敗の印章」からイーサー耐性低下がなくなったのはこのようなビルドにとっては非常に痛い感じで、火力もちょっと足りない感じです。

SRお試し用セットアップ → GrimDawnTools

まあ、一部装備や星座など違う部分もありますが、見た目以上にそっくりな感じで、ヘルス変換+「グール」「プリズム状ダイア」のディフェンスから、ステータス値や考え方みたいな部分までも全く同じという感じでちょっとビックリです。(・_・;)

今回のビルドはかなり時間を掛けて色々試しているので、何故このような構成にしているのかが手にとるように分かる感じですが、一番の違いは耐性低下の量と生命力→イーサー変換を使うところでしょう。基本的な狙いとしてはオフハンドの新装備「天界驚異の末裔」「ウィンド デビル」に対する物理・冷気→イーサー変換を使うということで、合わせてアミュレットの「野生の囁きの導管」「ストーム トーテム」を雷→イーサー変換するAffixを使って雷ビルドの2枚看板をイーサーで使うところだと思います。

流石にクルーシブル向けの作りなので、少し気絶耐性と耐性などを調整したのが「SRお試し用セットアップ」ですが、これでカカシのヘルスリセットまでのタイムを測ると1分弱と、ちょっと辛い感じです。(ちなみに自作のカバリストの方は40秒弱。)ただ、実際に戦ってみるとそこまで火力が低い感じはなく、本編程度は全く問題無いし範囲攻撃力が高く雑魚処理は速いのと、使用スキルも多くないので操作も楽です。ただ、やはり、イーサーに寄せている分、多少耐性持ちとの相性があるのと、Act7の「カイモン神父」はカバリストの方は余裕ですが、こちらだと死ねる感じでディフェンス力についても厳し目です。

SR75-76を試してみた所、意外にも死なずにクリア出来たのが流石という気もしますが、ディフェンスはかなりギリギリな上に、ボスやネメシスを倒す速度が遅くクリア時間も20分ぐらいかかります。まあ、この辺りはmad_lee氏も動画しか出していないことから分かっていると思いますが、とりあえず、新装備の「天界驚異の末裔」を試してみたという感じでしょう。ということで、今回の勝負は頂き~と思っていた所!!


「あ~ ごめん、ごめん。本当はこっちね。」という感じで、今度は両手型のイーサー・スペルバインダーが出ました。(・_・;) → リンク

「ちょっと~スペルバインダーは反則っしょ!」という感じもしないではないですが、なかなか興味深い構成なうえに、SR75-76を9分39秒は速い!(これはマズイ...(・_・;))

じっくり見てみると、「ディヴァイナの予見」セット2点とレアショルダーの「アセンデッド ショルダープレート」で100%エレメンタル→イーサー変換をを行う形で、ここに武器の「神話級 テンポラル アークブレイド」とアクセサリーにエピックの「ザ アルケイン テンペスト」セットを持ってきたのが面白いです。

それ以外の部分については、イーサー・スペルバインダーの定番的な構成と言って良いと思いますが、星座は「イオンの砂時計」「天の槍」を全部取る形で、これをみるとリチュアリストの星座は、攻撃能力を稼ぐために妥協を余儀なくされた配置という感じがします。最後にスキルでは、「キャリドアのテンペスト」をフル強化ですが、通常攻撃ではなく「ラース オブ アグリヴィックス」有りで使うというところが意外です。(通常攻撃は「ザ アルケイン テンペスト」セットのアイテムスキルです。)あとは、「ボーンハーベスト」もフル強化で、フラットダメージの高さを生かして武器参照ありのスキルを重点的に使おうという考えでしょう。

こちらは、もう動画を見ただけでも強さは十分に分かるので実際に作って試す必要はなさそうで、まさかの逆転負けというドラマチックな幕切れとなりました。(・_・;)

GTリンク
SR75-76動画を見るとmad_lee氏は以前より、考えた動きをするようになってきた感じでプレイの質が上がっているのがよく分かります。(ただ、別の動画では、まだ、イージーミスで死んだりしていますが...(・_・;))ともかく、今回のビルドについては、mad_lee氏にしては非常にオリジナリティあふれる面白い構成で、なおかつこれだけの強さがあるというビルド作りのセンスが素晴らしいです。(ただ、キャラの見た目のセンスはダメな感じですが...(・_・;))*あと、このビルドがいくら強くてもzantaiには勝てないと思います。(・_・;)


追記:少し追記しますが、「千里眼の集中」セット+「リープスピリット」について、mad_lee氏はフィードバックに記事も出しています。 → リンク

で、「リープスピリット」は、武器参照や火力そのものについては全く問題ないですが、リチャージのあるスキルなので速度が完全に足りないのは確かです。これが、カカシ相手などで全く速度が出ない原因なのですが、自作のカバリストの場合は100%カオス→イーサー変換出来るのでレリックを「オブリビオン」に替えてアイテムスキルを通常攻撃にすることで、かなり火力を伸ばすことができ、カカシ相手で10秒ほどタイムを短縮できます。ただ、さらに操作が増えるのと、近接でしか恩恵がないこと、ディフェンス力は下がることなどを考えて却下しました。

あと、生命力→イーサー変換は、高くすることで火力は間違いなく上がります。ただ、イーサー耐性持ちの「迷いし者の死神」などは飛躍的に倒すのに時間がかかるようになり、シャッタードレルムのように複数の敵と同時に戦うようなケースでは死にやすくなる原因にもなりかねないので、これも止めました。

というように、目的によっては必ずしも最大の火力を出せる構成や、最も速いタイムが出せる構成がベストではなく、大抵このような構成のビルドは扱いにくいケースが多いので、あくまでも実際に戦ってみた上でバランス調整したほうが総合的に見ると優れているのではないかと思います。ということで、個人的見解としては、「リープスピリット」については、もう少しリチャージ短縮か、イーサー耐性低下を持つ装備を増やしてくれればOKかな、という気がします。




0 件のコメント:

コメントを投稿