2018年4月17日火曜日

あなたならどう作る?:カオス・デシーヴァー

作れるビルドの幅が広い、といってもそこは時間が立ってくると、使う属性によってスキルや星座などのパターンはある程度確立されてくるのですが、それをベースに、そこからどう独自の味付けができるかでビルドの強さや面白さが変わってくるわけです。ということで、今回は非常に構成の似通った2つのカオス・デシーヴァーを比較してみることにしましょう。

では、最初に片手+オフハンド型の方から行ってみます。まず、属性変換は今では当たり前のようになりましたが、AoM以前ではかなりマニアックなスタイルでした。その中でも一つの装備で100%の変換をもつ「ブラッド オーブ オブ クトーン」はひときわ異彩を放っていましたが、実際のところ、あまり実用的なビルドを見ることはありませんでした。しかし、今回は「グラヴァ'スル」を12秒で倒すというのが驚きで、この相手は相当に強いビルドでも張り付きで倒すのは難しく、耐性などの対策をした上で、バフ剥がしが来る前に倒せるだけの火力が必要になってきます。→リンク

まず星座は「イオンの砂時計」を取っているCDR型に、スキルは「ワード オブ ペイン」をフル強化しているのが特徴ですが、他は至って普通、ということは装備がポイント、という感じですが、「神話級 ブラッド オーブ オブ クトーン」は100%でエレメンタル→カオスと、酸→生命力の変換を行います。さらに、「神話級 黒炎の面」のスキル変化で「ワード オブ ペイン」の100%の冷気→カオス、雷→生命力変換が加わるということで、これがフル強化している理由です。他にはエピックリングの「エレメンタル ハーモニー」セット、武器コンポーネント「夜の印章」「チルスパイク」、星座「フィーンド」などのエレメンタルダメージがカオス変換されます。そして、もう一つ武器「神話級 クトーンの牙」の45%刺突→カオス変換は「チルスパイク」の刺突ダメージの変換で活かすことが出来ます。あとは、全体的には耐性を意識してしっかり上げているところがポイントでしょう。

実際に作って戦ってみた感じは、流石に属性変換でのブーストの効果は大きく、瞬間的な火力は非常に高く、短期決戦用に特化させたという感じに見えます。そして、耐性も前回のメイジハンターのように対「グラヴァ'スル」を意識した限度超過で整えられていますので、通常はここまで上げる必要はありません。さらに、エナジーも12秒持てばOK程度で考えられているので、「チルスパイク」を連射していると簡単にエナジーが枯渇します。なので「グラヴァスル」に拘らなければ、多少は調整したほうが良いでしょう。

なお、前回のメイジハンターもそうでしたが、エレメンタルからの属性変換時には通常攻撃として「ストームファイア」「チルスパイク」「チェイン ライトニング」辺りが使えますが、DPHや武器参照としては「チェイン ライトニング」が一番上なもののターゲットしないと発射しないし連鎖型なので、敵の数が多いケースに向いている感じです。「チルスパイク」は扇状に広がるので接近して全段ヒットさせると火力が出て詠唱速度Maxにすると圧巻ですが、かなりエナジー消費が高いのが難点です。「ストームファイア」に関しては連射力と射程距離の長さが魅力でしょうか。どれも、それぞれ良さがあるのでいろいろ試してみると面白いです。

GrimDawnTools
「グラヴァ'スル」用ビルドという感じで、属性変換を最大限に使って火力を出すというところが良い感じに出ていますが、それでも片手+オフハンドなのに張り付きのままで倒してしまうというのは驚きです。ただし例によってディフェンスもエナジーもギリギリなので、少し装備が劣化しただけでもヤラれるシビアさはあると思います。

では、続いて両手遠隔型を使う方に行きます。ここで重要になるのは当然「ハービンジャーの伝言」セットです。セット効果の「ザ ハービンジャー」は8秒間カオスダメージ+750%というのが強烈ですが、発動条件はヘルス50%以下というところが難点で、ここを上手く使えるかがポイントになります。→リンク

ということで、キーになってくるのが星座「グール」ですが、今回は非常に重要なのでおさらいしておくと、この星座は4%ヘルス変換に3%ヘルスだけでも十分使える感じですが、発動スキルの「食屍鬼の飢え」はヘルス45%以下での発動で、レベルMaxならヘルス変換85%、物理耐性+18%、攻撃速度+22%で、効果時間6秒のリチャージ30秒です。このように効果だけ見るとTire1の星座とは思えない性能ですが、効果的に使うためにはまず、武器参照の攻撃を使って出来るだけ数多くヒットさせる必要があります。ヘルス変換85%ということは単純に考えると10,000ダメージなら8,500回復することになるので、連打していればまず死ぬことはありません。そして、さらに有効に使うために必要なのがリチャージ時間の短縮で、例えば前回のメイジハンターのようにクールダウンを45%短縮させると30秒→17.5秒になるわけで、これに「イオンの砂時計」などが加わると10秒程度にまで短縮させることも可能で、こうなってくると「エレオクテスの鏡」「マーク オブ トーメント」に匹敵するディフェンススキルとも言えます。ということで以前はメダルに「神聖の標章」を使うのをよく目にしましたが、現在ではこの「グール」を使う方をよく目にするようになりました。

ということで、こちらもCDR型にして「グール」使うことで「ザ ハービンジャー」を有効に使おうという作戦です。それ以外では両手遠隔型なので星座は「クラーケン」に、スキルはインクィジターのパッシブスキルを取るところと、スキル変化があるので「ドゥームボルト」はフル強化してあります。また、装備の構成も似た感じですが、リングは「ヴォイドハート」2個に「闇炎の服装」セットも2点で、武器のコンポーネントは「ベロナスのかけら」を使って通常攻撃にしています。

では、実際に使った感じですが、まず、攻撃用のアクションスキルとしては「ベロナスのかけら」「ドゥームボルト」しか無いので非常にシンプルです。そして通常時の攻撃としては、まあ火力は普通かなという感じですが、「虚無の飢え」「ザ ハービンジャー」がかかると、一気に火力が上昇します。ということで、ポイントはこのバフのかかるタイミングがすべてなので、効果的に使うためにはヘルスとリチャージ時間の管理が必要になってくるところが、他のビルドとの最大の違いでしょう。

「ザ ハービンジャー」は効果時間8秒のリチャージ36秒ですが、バフアイコンを見ると発動してからカウントダウン付きで8秒経過した後に、再度リチャージ用にアイコンが36秒表示される形で、どうやら「時間拡張」の短縮は効いてないように見えます。ということで「時間拡張」はCD12秒程度なので「ドゥームボルト」は大体3回撃つと再度連射可能になり、そのあたりで「グール」もリチャージ完了する目安になります。なので通常は単に「ザ ハービンジャー」のアイコンをよく見ておいて、消えたら、またわざとヘルスを減らしてバフをかける、の繰り返し、という感じで良さそうです。でも、正直な所、結構面倒くさいので、結局の所は「ザ ハービンジャー」のスキルは、あまり気にせずに、ヘルスが減って50%切れそうだったらヘルス回復させるのを少し我慢して、狙って発動させてみる、程度に考えるのが無難かな、という気がしますが、「虚無の飢え」でヘルスが減るのを逆に利用しよう、みたいな発想は面白いです。

ということで、一方は属性変換での火力ブーストに注力し、一方は僅かな時間のバフにすべてをかけるという、同じような構成のビルドなのに全く違う感じに仕上がっているのが面白いところで、だれもがカオス属性のデシーヴァーを作るとなると、大部分は同じ構成になると思いますが、最後の僅かな部分で、大きな違いが出てくるという良い見本かなと、思いました。

GrimDawnTools
エナジー消費が高いので「ドゥームボルト」連射は結構厳しいですが、「肉を切らせて骨を断つ」みたいなのが面白いです。(ありがちですが、骨まで切らせると全く笑えませんので注意しましょう。(・_・;))GrimDawnToolsのステータスはバフ込みなので、平常時とは差が大きく、とにかくバフ次第なのですが、耐性超過も確保しやすいし、行動系耐性も稼げ、さらに物理耐性もあるということで、意外にヘルスコントロールもしやすく、ユニークなビルドだと思います。

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