2018年12月30日日曜日

蒼ざめた馬:生命力・ペットカバリスト

またまたsigatrev氏の新作が来ました。今回はカバリストですが、先日のリチュアリストと同様「ディヴァイナの予見」セットを使った「リープ スピリット」メインの「レイズ スケルトンズ」「サモン ヘルハウンド」は使わない形で、ちょうどリチュアリストをカバリストに置き換えた感じの構成になっています。そして、今回「サモン ファミリア」は主力ではない、というところが非常に興味深いところです。→ リンク

*タイトルはいつものようにアガサ・クリスティの小説からですが、「蒼ざめた馬」というのは黙示録に出てくる四騎士の一人が乗っている馬のことで、今回のビルドでいうところの四騎士(ペット)の中で"蒼い"といえば魂=タマちゃんこと「リープスピリット」のことですね。ということで、まさかの大活躍です。


その前に、veretragna氏から「ウォーボーン バスティオン」「神話級 レヴィアタン」を使ったブレイドマスターが出ていますので、ちょっと見ておきます。最初は、先日のロシア産のビルド集の中で同じ構成のビルドがあったので、それと同じかな?と思ったのですが、結構変更されていて自作のタクティシャンと同様に「ブレイド アーク」を使ってきました。しかし、代わりに「アマラスタのブレイド バースト」は1振りに落として「リーサル アサルト」の攻撃能力目当てだけになっていて、これはスキルポイントを食いすぎるので、「ブレイド アーク」の方が良いという判断かもしれませんが、なんとなく、だったらサブをナイトブレイドにする意味が無いような気もしてしまいますが... (・_・;)

また、星座の「雄牛」は体内損傷型向きだし、無理してアミュレットを「神話級 ベロナスの凝視」にしたため、耐性も不足していますが、アクセサリーの増強剤で、カオス・イーサー耐性をカバーするというのは常連者としてはイカンでしょう。(・_・;) あと、属性値もヘルスを減らしてまで攻撃能力を上げたいなら「アナトミー オブ マーダー」の方で狡猾性を上げたほうが良さそうな気もするしで、なんとかして攻撃能力を稼ぎたいという気持ちは分かりますが、防御能力に装甲値も稼ごうと欲張ったために、結果として攻撃速度、ヘルス変換が落ちて、物理攻撃には強いが耐性低下に弱く、ヘルスも低くて、エナジーにも余裕が無いという、なにか非常に無理矢理な感じで、素直にレア装備を加えた方が良いと思うし、3,900の装甲値など無駄なだけとしか思えませんが、なんとも謎です。(・_・;)

とりあえず、実際にグラディーターのW100から設備・祝福無しで少し戦ってみましたが、自作のタクティシャンより火力は多少上でも、全体的なディフェンス力はかなり劣る感じでした。まあ、それでも元が強いビルドなのでW150のクリアは可能でしたが、決して楽勝でもなく、なんとなく首をかしげる部分の多い微妙な出来という感じでした。


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結構辛口になりましたが、フォーラム常連だけあって基本的な作りは問題ないものの、せっかく「神話級 レヴィアタン」に冷気変換が付いたのに活かしきれていないし、これなら、ディフェンス的には弱くても火力に特化した前回のロシア産ビルド集のバージョンの方が面白さとして上な感じがします。そして、コメントではコマンドー、デスナイト、ウィッチブレイド、タクティシャンでも試しているのですが、装備と星座を全く同じままで比較しても、クラスとして最適化出来ていないのであまり比較の意味がなさそうな気もしますが、どうなんでしょう?(・_・;)

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では、今回も年末スペシャルということで、もう一つmad_lee氏のパネッティ・メイジハンターも見てみましょう。先日パッチで強化された「パネッティの複製ミサイル」ということで期待の品ですが、こちらもロシア産ビルド集のメイジハンターと比較できるというところで、なかなか面白そうです。それにしても、結構装甲値が落ちているのにグラディエーターを7分台でクリアできるというのは驚きで、これはもう、日wikiにビルド紹介として載せるしか無いでしょうか? → リンク 

で、ずばりタイトルは、
「スーパーチャージ パネッティ・メイジハンター」

え~、確かにそういうスキルを使いますが、ペットビルドか、装備入れ替えが必要なビルドだと誤解を招きそうです。(・_・;)

さて、装備から見ていくと「インヴォーカーの意志」フルセットにヘルムが「神話級 スペルゲイズ」、ショルダーが「神話級 コルトジアン スクロールズ」というは定番の選択として、武器には「神話級 パネッティの複製ワンド」を持ってきました。あとはグローブの「シンダー タッチ」も雷型なので良い選択でしょう。他にはパッチで強化されたレリックの「イスカンドラのバランス」が気になるところです。ただ、それ以外の装備に関しては、ちょっと珍しいというか、他にもっと良いのはなかったのか?という感じで10年前のビルドというか、これでだいじょうぶなのか?みたいなレトロ感があります。(まだ、ゲームが出てから10年も経ってませんが。(・_・;))

星座に関しては、ロシア産ビルド集の方の構成とあまり違いはないですが、mad_lee氏は「天の槍」が相当お気に入りのようで今回も取っています。あと、スキルについては全く違いがなく、特筆するような部分は全くありません。では、グラディーターのW100から設備・祝福無しで戦ってみますが、強さ的には先日のロシア産ビルド集のバージョンのものと火力もディフェンスも差はない感じがしますが、やはりこのビルドに関しては、何故こんなに強いのかが不思議で、veretragna氏とは違った意味で謎って感じです。(・_・;) 今回の構成でのポイントは「神話級 パネッティの複製ワンド」で、「インクィジター シール」のリチャージ短縮の効果が結構大きく、3,4個出せるので動きやすさ+「蝙蝠」でのヘルス回復が効いている感じがします。あとはレリックの「イスカンドラのバランス」ですが、残念ながら今までほとんど使ってなかったので、どれくらい違うのかがイマイチ分かりません。(だめじゃん。(・_・;)) ともかく、W150は問題なくクリアできましたが、うっかりマッドクイーンに遠距離から連射していたら即死したので、一応油断は禁物でお願いします。(・_・;)

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なんとなく、ビルドのバランス的なところはveretragna氏と非常に似ていて、最近の二人のビルドのバランスについては、もうタイムアタック専用のビルド構成と言って良いかもしれません。なので、本編やクルーシブルのトレハン用として使う部分においてはそれほど快適ではなく、あまりタイムだけにとらわれるのも考えものかなという感がするところです。ともかく、veretragna氏とmad_lee氏は共にロシア系のようなので、良きライバルってところでしょうが、今回の「筋肉ゴリラVS魔法パワー」の対決はmad_lee氏に軍配があがりそうです。(・_・;)


では、唐突ですが、ここで問題です。
設問1:私にはロシア人の友人がいます。さて彼の名前は?

正解は!「ユージーン」(・_・;)

設問2:1980年のデヴィッド・リンチ監督の映画「エレファント・マン」は象人間のこと。では刃物類の製造で有名なドイツの工業都市の名前は?

じゃ~ん。正解は!「ゾーリンゲン」(・_・;)

*なんとなく問題そのものに問題があるな、という感じですが、スタッフに「もう、この辺でやめておけ」って感じで腕を押さえられたので、寂しく本題に進むとしましょう。(・_・;)

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やっと本題に来ました。(・_・;) 今回のビルドは非常に見どころが多くてワクワクしますが、動画では、sigatrev氏もGrim Internalsを使ってきました。装備構成は上で書いているように「ディヴァイナの予見」フルセットに、武器が「ハガラズの鉤爪」、リング、メダルが毒酸型と同じ選択ということで、「リープ スピリット」「サモン ブライトフィーンド」が主力で、属性は生命力に特化させた構成というところです。注目としてはアミュレットの「神話級 支配のソブリン ルビー」で、「サモン ファミリア」の召喚数を捨ててペットのダメージ強化の方を優先してきました。「サモン ファミリア」は今までのsigatrev氏のビルドの火力の柱でもあり、なかなか出来ない思い切った選択です。あとは、レリックの「アーコヴィアの哀歌」ですが、属性が合っているし、なんと言っても骨ゴリラ君はタフで、簡単には死なないのが良いです。

星座は、こちらも先日のリチュアリストに近く「イオンの砂時計」「瀕死の神」のCDR型です、違いとしては今回は「春の乙女 イシュターク」を使ってきました。これはリチュアリストに比べて本体の防御用のバフが弱くなる部分をカバーする目的があると思います。また、「リープ スピリット」「サモン ブライトフィーンド」は再召喚型なので、ペットの耐性をフルに上げなくても良いというところもあり、耐性パズルから開放されている感じがあります。というところで、ペットの耐性ではカオス・イーサーが低いですが全く問題ないです。最後にスキルですが、「サモン ファミリア」は削って「マニピュレイション]の方に振っています。また、「スペクトラ ラース」「コール オブ ザ グレイブ」をフルに上げているところもポイントです。

全体的には、ネクロマンサーを含むペットビルドというのは、サブがオカルティスト、シャーマン共にスキルで生命力耐性低下を持つので、生命力属性というのは非常にメリットがあり、またペット強化の柱でもある「瀕死の神」も生命力に合っていることから、どちらかというとカオスよりはこちらの方がマッチした属性だと言えると思います。そして、毒酸型に比べると「アーコヴィアの哀歌」の骨ゴリがいるので、非戦闘時でもカラスだけよりは安心感があります。(・_・;) そして戦闘時は「リープ スピリット」が4体、「サモン ブライトフィーンド」が2体加わるので、数の面でもカンジュラーに負けてない感じです。

では作ってみますが、今回はすべてレジェンダリーだけの装備に戻りました。最近は非常にレアな装備を使うケースが増えてきたので、さらにマニアックな方向へ行ってしまうのか心配しましたが、今回は基本に帰ってきちんとバランスの取れた扱いやすいビルドになっている所が素晴らしいと思います。ちょうど以前から育てていた新キャラのカバリストがLV95まで来ていたので、毒酸型から急遽変更してレベル上げしながら試してみました。

まず、「リープ スピリット」の召喚スピードが速く、あまり忙しい感じがせず、使った感じは毒酸型ともかなり違います。「リープ スピリット」に関しては「マーク オブ トーメント」などと同様に敵をターゲットした状態でないとスキルが使えないので、常に敵にカーソルを合わせながら連打するというのが大事です。また、sigatrev氏の動画をよく見てほしいのですが、敵、ペット、本体の距離感が今までのビルドとは少し違う感じで、なんとなく司令官のように少し距離をとって後ろからペットをコントロールするような感じでの立ち周りになっています。これは上の「リープ スピリット」の召喚の操作的な部分もありますが、自分で実際試した感じもこのような戦い方のほうが最適だと感じました。

次に、sigatrev氏もコメントでも言っていますが、「リープ スピリット」は範囲攻撃力に優れる感じで、体も大きいし「サモン ブライトフィーンド」のヘイト稼ぎと合わせて、本体が殴られるケースが劇的に少なく、非常に戦いやすいことに驚きます。このため個人的には初心者にも強くオススメしたいです。あとは、今回のビルドに限ってはペットの攻撃で指示を出さないほうがクリアタイムとしては速かったというところは興味深く、確かに「リープ スピリット」は積極的に敵に向かっていくし、もともと移動速度が非常に速いので指示は控えめにした方が良さそうですが、ここが一つ操作が楽なところにつながってきている感じです。一応カカシのヘルスリセットまでのタイムとしては30秒程ですが、召喚に時間がかかるところが不利なのとカカシ相手だと攻撃指示を出さないと戦ってくれないので、操作的に難しくタイムは少し遅めになります。

*コメントで、W160までで最速タイムが出て興奮していたところで、間違って「報酬をもらう」を選択してズッコケた、というのが笑えましたが、私もたまにやるので実は笑えません。(・_・;)

ということで、生命力リチュアリストの改良版とも、毒酸型カバリストの進化版とも言えそうな非常に面白い作りですが、これがまた見事なバランスの取り方で、上の二人とは格の違いを感じさせる素晴らしいビルドになっています。こうなってくると、流石にペットビルドだけだと、もうあまりバリエーションがなさそうなのが実に惜しい感じもしてきますが、デモリッショニストやアルカニストのスキル画面にはまだ余白があるので、是非ペットを一つ追加してくれないかな、とか思ってしまいます。(・_・;)

*なお、「エケット’ズール」は余裕で倒せますが、勢い余って残っている溶岩に触ったら即死しましたので、こちらも一応油断は禁物でお願いします。(・_・;)

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またしても、やられたって感じの珠玉のビルドと言って良さそうですが、もう一度言いましょう。このビルドを作れる人はsigatrev氏以外にはいないです。そもそも、「リープ スピリット」をこれだけ使いこなした例を今まで見たことはありませんが、何よりもあくまで新しい試みに挑戦し続けるという姿勢に脱帽です。(・_・;)



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