2018年2月15日木曜日

暗闇の中のナイフ:出血ナイフ投げウィッチハンター

今回はフォーラム常連のSuperfluff氏の作ですが、2刀型のちょっと変わったナイフ投げビルドかと思いきや、実は大事なのはそこではなく減速デバフを特化させたディフェンスがメインの非常に興味深いビルドです。これはおそらく動画を見ても良く分からないのではないかと思いますので実際に作って調べてみることにします。→リンク

とにかくこのビルドに関しては、非常にユニークな点が多いので順を追って見ていきましょう。まずビルドとしては「ファンタズマル ブレイズ」を使ったナイフ投げビルドですが、前回のDA型リーパーとは違って「フレネティック スロウ」は取っていないので連射型ではなく「ブレイドアーク」使う場合と同様に一発で大ダメージを与えるタイプになります。そして装備についても「デーモンスレイヤーの武装」ではなく単品の装備を組み合わせていますが、どれもあまりビルド例では見ないものばかりでユニークです。さらに2刀型ではありますがこれは装備の減速効果が目的で、一発当てればDoTが入り続けるので張り付く必要がなく、ヒットアンドアウェイや逃げ撃ちも可能な遠隔キャスター型に近いスタイルで、以前作った毒酸型ウィッチブレイドなどと同じタイプのビルドだと言って良いかと思います。

次に、ウィッチハンターについてもおさらいしておくと属性では刺突・冷気、毒酸、カオス・生命辺りがよく使われるところですが純粋な出血型というのは結構珍しいと思います。またどの属性を使っても火力は計算できるもののディフェンスが厳しくなりがちで、通常はヘルス変換で補助するというのがセオリーではないかと思います。いままでにディフェンスが弱いビルドにおいてはこのヘルス変換に加えて、最近話題のDA強化型にCDR型やダメージ吸収型やデモリッシュニストであればBWC型などがありますが、今回はそのどれでもなく減速と回避を使うというところがポイントになります。

ではこの減速ですが装備ではベルトの「ラセレイター ガードル」が攻撃時、武器の「夜の鉤爪」も攻撃時、リングの「神話級 タイム-フラックス バンド」が被打時発動、さらにスキルの「ベール オブ シャドウ」といった所で、どれも%での減速なので全てスタックすれば100%以上減速することになります。そして、それに加えて「サークル オブ スローター」の近接回避45%とヘルス変換でディフェンスを確保しています。一方火力の出血に関してはスキル変化での「ファンタズマル ブレイズ」の強化に装備で持続時間の延長を重視しているのが特徴です。なお星座に関しては一般的な出血ビルドに沿った形で「ファンタズマル ブレイズ」に星座「隼」「ハヤブサの急襲」を割り当てて範囲攻撃力を上げているところもよくあるパターンです。

さて、実際に作って戦ってみた感じですが、たしかに受けるダメージが少ないです。減速で影響するのは攻撃速度、詠唱速度、移動速度ですが、LV1で武器を持たない場合の攻撃速度は100%でGrimDawnToolsを見ると敵の攻撃速度もデフォルトで100%です。しかし、全く当たらなくなるわけではなく、どういう計算なのか正直なところさっぱりわかりません。(・_・;) ただ、近接で張り付いて「リング オブ スチール」使うと一気に受けるダメージが少なくなり、感じとしてはDAが4000以上ある場合に似ていますが確率発動なのでDA型よりはダメージを受けます。というわけで、張り付きではなく少し離れた位置で動きながら戦う感じになると思います。特に敵の移動速度も結構遅くなるので引き撃ちに向いていると思います。

その他、減速以外の部分については、「ファンタズマル ブレイズ」のダメージも前回のリーパーと比べると砲弾数が少ないこともあり低めなのと、エナジー消費がかなり厳しいのでクルーシブルはまだしも本編では何らかの対処をしないと実用的ではない感じです。なので出来るだけ使用回数を抑えてDoTの持続ダメージで倒すように心がけるという、食事制限されている糖尿病患者のような苦労があります。(・_・;) ただそれ以外は特に問題点もなくバランスよくまとまっているのは流石というところでしょう。なんとなくDA型で有名になった出血ウォーダーに対してDA以外で同じ出血ビルドを出してきたのは中華ビルドへのお返しかな?という気もしてフォーラム常連者としての意地を感じる力作というところでしょうか。とりあえず、まだこんな方法もあったのかと感心しましたが、以前のカオス生命カバリストと同様パッと見では分からないビルドだろうな、という気がしました。

GrimDawnTools
フォラームのビルドではありがちですが、今回もレア装備については実際にビルド例通りに揃えるのは不可能に近いです。特に2つのAffixが共にレアの装備というのはカラー版の日本語化ファイルを使っているとよく分かるのですが、100個に1,2個出るかくらいなのであくまで理想形ってことでまず同じものは出ません、なので動画でもこのような装備を使っている場合は差し引いて評価しないといけません。

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